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汚れは目に見えるものだけじゃありません。

服が汚れているか?の判断は消費者の方には難しいようです。

そもそも汚れとは何?って結構難しい問題で、付着物の汚れから、精神的な穢れ、みたいなものも汚れになる方もいらっしゃいます。

礼服などはその側面も持っていますよね。
だから、一度きたら洗う、という方もいらっしゃいます。
僕らは、穢れとは別に、いつ着るか?わからない時は洗って仕舞いましょう、と推奨していますけど。
礼服にありがちなことトラブルは、洗い忘れて数年しまい、急に必要になった時にカビが生えている、というケースが圧倒的に多いので。
法事や結婚式など、近々に使う予定が入っていない時は、勿体無いと思ってもクリーニングしてからしまうことを推奨しています。


穢れではない汚れですが、例えばシミならわかりやすいんです。
でも、わかりづらいシミもあります。
角度によって見えなくなるシミ、そんなのもあるんですよ。
自分にだけ見えて真正面から見るとほぼ見えないシミもあります。

また、広範囲の汚れは意外と気づきにくいものです。
僕らクリーニング屋さんは、汚れやすい箇所を知っているので、その部分が汚れてないか?比較をしてみてみます。


汚れやすいところとは、体が触れるところ。


襟、ポケットの周辺、お腹周り、袖口、裾。
だいたいこの辺を見てみると汚れているか?わかるんです。
わかりづらい時は、服をたたんで他のところと重ねてみると色の違いがわかります。
隠れているところは汚れませんから、例えば襟の裏側は基本的に最初の色に近い。
ここを基準に見てみると、シミや色褪せがわかりやすくなります。


また、見た目ではわからない汚れもあります。


汗、カビ、無色透明に近い汚れ。
これらは、匂いを嗅ぐことでわかります。
ただ、匂いはちょっと難しくて、正常な状態の匂いを知らないとわからないかもしれません。
僕らは、服の匂いをよく嗅いでいます。
ドライクリーニングをして乾燥をすると、溶剤成分が残っていないか?匂いを嗅いで確認をするんです。
その経験の中で、綺麗になった服の匂いを知っているので、変な匂いがすると気付くようになります。


他にも、生地が硬くなってきた、腰が抜けてヨレヨレになってきた、シワが増えてきた、これらも汚れているサイン。
硬くなるのとよれよれになるのでは正反対なのですが、汚れの種類が違うので、正反対でも汚れているサインなんです。


定期的にクリーニングをしていると、感覚で洗う必要性がわかるようになります。
細かく言えば、汚れている原因があるんでしょうけど、なんとなくの違和感を感じるくらい、綺麗な状態を知っていると、洗う時期もわかるようになります。

ここまでくると、僕らプロでもすごいと思うような達人クラスです。
それだけ丁寧にスーツを着ている証拠でもありますね。


汚れは無頓着になればなるほど、気づきにくくなります。
最近気になるのは、汚れに鈍い人が増えていること。
これ、問題ですよねえ。
その割に、見えないものには恐怖をする。
いい傾向ではありません。

正しく汚れを認識して、上手にメンテナンスをして欲しいと思います。

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