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服が変化するのは普通の事です。

ネット上にある、クリーニングや洗濯の情報がなんで変なものが多いのか?


その理由を考えていました。



最初は、きちんとした知識がないからだな、と思っていたんです。
日本は水に恵まれた国なので、諸外国に比べて洗濯への苦労が少ないんです。


みなさん、汚れが落ちない、と悩んでいるかもしれませんが、外国はもっとひどいんですよ?
洗うとパサパサになってしまったり、黄色く変色したり、ひどいところは水がそもそも茶色かったり。
これに比べると日本は水が綺麗だったので、洗剤も効果的に使えるしパサパサにならないし、恵まれていたんです。
なので、洗剤を入れて洗濯機のスイッチを押す、これで洗濯が出来てしまっていたので、正しい知識を知る人が少ないのかな、と思っていました。


これも理由の一つかもしれませんが、それだけでは説明のつかない事もあります。



今、色んな情報を見ていて共通するのは、服のダメージや縮みについて過剰なほど怖がっている事。
正しく怖がるのならいいんですが、過剰とも言えるような様子を見ていると、もしかしてここかな?と思うようになって来たんです。


服は洗えばシワがつくのは普通の事です。
厳密に言えば、縮むのも普通の現象です。
不思議な話ではないし、逆にそれが起きるのが普通の事。
だから、形を整えるためにアイロンが必要になるわけですね。


これ、理解している人には何言ってるんだろう?と言う話に読めると思うんですが、結構な人数でいるんですよ。


洗ったらしわになってしまった、大丈夫か?


こんなお問い合わせをもらうこと、あるんです。



着ていたらシワがついちゃって…、傷んでますか?とか。


あまりにも神経質なお問い合わせなので、こちらもどう答えていいか?迷ってしまいます。
厳密に言えば、繊維が折れているから傷んでいると言えなくもない、かな?とか。
でも、通常の使い方の範囲内だからこれを傷んでいる言うのは言い過ぎだし、とか。
でも、お客様は不安に思っているから寄り添った回答をしてあげないと傷ついちゃうかな?とか。


不安に感じている人に、こう言うものですよ、と伝えるのはとても難しいんですね。


なんでこんなふうに不安に思うのか?
理由は二つあると思うんです。

一つは、経験が少ないから。
洗いあがった直後をまじまじと見ていなかったり、自分の服をあまり見ていなかったり。
そのため、シワがついていることに今まで気づいていなかったという事、よくあるんですよね。
気がついてしまって、驚いてしまうんだと思います。


もう一つは、直るということを知らないから。
僕らクリーニング屋さんは、シワがついても気になりません。
その理由は、アイロンかければシワは取れちゃうから。
着ていればシワができるのは普通だし、洗ってもシワができるのは普通。
アイロンかければシワは取れちゃうので、全然気にならないし、不安にもなりません。


これは直る、とわかっているから、でさよね。


でも、直るのか?わからない人たちからしたら、こんなになってしまって、元に戻るのか?という不安が出るんだと思います。
さらに、直るか?直らないか?から、おかしくしてしまったんではないか?と不安が助長されてしまうみたいなんですね。


ネットの情報には、この直る、という経験のない人たちが書いているから、縮みやシワ、傷む、という事に過敏に反応して変な内容の情報が氾濫しているんだと思います。


今、消費者の人たちに必要なのは、シミ抜きや洗い方ではないと思うんです。
アイロンのかけ方、アイロンでシワは取れる、という経験値。
これが必要なのかな、と思います。


アイロンの正しい使い方をしている人を、僕は見たことがありません。
もしかしたらいるのかもしれませんけど、ネット上のアイロンの情報もかける手順は書いてあっても、正しい使い方を書いてあるのは見たことがありません。

だから、シワが取れなくて、諦める人が出てくる。


そりゃ、洗いざらしてきても平気になってくるはずですよ。


僕も正しいアイロンの使い方はクリーニング学校で教えてもらいました。
シワをとるのにはきちんとした理屈があるんです。
これが広まれば、意識が変わるのかなあと思っています。

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