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いくら丁寧に説明をしても伝わらないんですね。

ネットにあるクリーニングの情報、結構な割合で間違っています。


大抵はどこかからパクってきているので、間違った情報が増殖していくんですね。
では、その大元はなんで間違ったのか?
そこ、気になりますよね。


例えば、シミ抜きのやり方や洗い方など、最近はクリーニング屋さんがネットで情報発信をしています。
しかし、どうやらここが間違った情報の大元みたいなんですね。


クリーニング屋さんの情報が間違っているのではなく、それを読んだ方が間違ってしまうみたいです。


これねえ、ずっと危惧していたんですよ。

ぼくがブログを書き始めた時に、真っ先に感じたのが、僕らが普通に使う言葉は、消費者の方には普通ではない、という事。
つまり、言葉1つ1つ、丁寧に説明をしないと伝わらない、という事になります。


1つ1つ、丁寧に説明をしてきたつもりなんですよ。
でも、読む人からすると、その説明も誤解を多く含んでしまうようで、きちんと伝わるのは案外少ないんです。


多分、もっと細かいところで、僕らの当たり前と消費者の方の当たり前が違うんだと思います。

先日も、絵の具のシミ抜きについて書いている方がいらっしゃって。
大元はクリーニング屋さんが書いているブログを参考にシミ抜きをした、と言います。
で、その仕組みを自分なりに考察して説明しているんです。


それがねえ、間違っているんですよ、見事に。


で、なんで間違うのか?っていうと、そもそもの根本がわかってないから、勘違いしちゃうようなんですね。


シミ抜き剤と漂白剤は全く違うんです。
でも、どうやらその方はその違いがよくわかってない様子。
説明で漂白剤、と書かれているとそれが何を指しているのか?そもそもそこがわからなかったりするようです。


消費者の方がよくやるので、1日つけおき、という事をよくやります。
僕らはそれをみていて、そこになんの意味があるんだろう?と思うんです。
原理から考えても、何しているのか?意味がわからないし。
多分、漬け込むと、シミが柔らかくなって落ちやすくなる、と思っているんだと思います。


で、ここに、漂白剤で漬け込む人がいるんですね。


漂白剤は、色を壊す薬品で、溶かすものとは違います。
なので、時間をかけるとどんどん色が壊れていって、そのうち服そのものの色も壊し始めます。
でも、色でないものには作用しないので、いくらつけておいてもシミは壊れません。

1日漬け込んで、全く変化がないものは漂白剤では壊れない汚れ、という事なんですね。


しかし、ここからが難しくて、市販の漂白剤には、漂白剤の他に、洗剤の成分も入っています。
すると、漂白効果ではなく、洗剤の効果で汚れが薄くなっているケースもあるんです。

この違い、漂白剤や洗剤の仕組みを知らない人には、区別がつかないんですよね。


思い込みで、シミ抜き剤は、シミを柔らかくして落としている、と思う人にとっては、強力な薬品はシミをよく溶かし、長くつけると柔らかくなって落ちやすくなる、そういう考えが元にあるので、それに沿った考え方をしてしまうようです。


クリーニング屋さんは親切なつもりで教えても、こうした誤解はどんどん生まれていきます。
クリーニング屋さんも発信はするけど、その後どうなったか?は追いかけないし、発信しっぱなしだし、まさかこんな事になっているとは思いもしていないんじゃないでしょうか。


クリーニング屋さんの中で、安易にシミ抜きや洗い方を教えてはいけない、という人がいます。

その人たちは、ケチなのではなくて、正しく伝わらない時の危険性を知っていて、その責任を取れないから、無闇に教えない、と言っているんですよ。
安全に出来るやり方もありますが、それには限界もあるし、限界を理解してもらえないと、それもまた危ないという事に繋がるし。



教えるってとても難しい事なんですよね。



洗濯王子の中村くんが、洗濯講座をしていましたけど、実は見たことがないんです。
彼がどんなふうに教えていたのか?興味が出てきました。
今度、見させてもらおうかな。
教えるならきちんと教えないといけませんからね。


王子、よろしくね。

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