« アイロンのいらない服を着る理由は? | トップページ | ドライバー。 »

洗剤の広告に踊らされてはダメですよ。

衣替えの時期になると、いろんな洗濯用品が出て来ます。

 

 

こんないい洗剤がありますよ!

 

簡単でクリーニングよりも綺麗になりますよ!

 

なんでも洗えますよ!

 

 

お手軽で、誰でも出来そうで、しかも一点あたりのコストが安くて。

しかも、綺麗になる。

 

普通なら飛びつきますよね。

 

 

しかし、プロのクリーニング屋さんの目から見ると、皆さんと全然違う見え方をしているんです。

 

僕らから見ると、そう言った商品の宣伝がどういう風に見えているか?書いてみたいと思います。

 

 

最近、Facebookの広告や、生活関連のコンサルティングの先生がブログでよく書かれている、オレンジオイル配合の洗剤。

 

 

先ほどの通り、お手軽で、簡単で、ほぼどんなものでも洗えて、シミも落ちて。

しかも、安い。

ダウンも洗えます、セーターも洗えます、カシミヤも洗えます。

 

クリーニングの何十分の一のコストで洗えちゃう。

 

 

そんな夢のようなものがあるなら、まず僕らが使います。(笑)

だって、僕らも無駄なコストは省きたいですから。

洗うコストが下がるなら、全然導入しますよ。(笑)

 

 

まず、どんな物でも洗える、という宣伝。

中性洗剤ですからね、大抵のものは洗えます。

洗えないものもありますが、それは洗剤というよりは水につけると問題が起こる商品。

色が出るとか、水に濡れただけで縮むとか。

だから、僕らが見ると、当たり前だよね?という感想になるんです。

 

さらに、シミがよく落ちる!と写真付きであるんですが、これを見ても、これが落ちないわけないよね?と見ています。

皆さん、醤油などの汚れ、そんなに落ちないんですか?

もし、落ちなかったとして、それってついてから時間が経っていませんか?

つまり、乾いた状態のシミ、だと思うんですよね。

 

ここね、宣伝のカラクリなんですけど、そもそも醤油そのものをシミとしてつけるってそんなにある状況ではないんです。

大抵、料理に使われた醤油なので、油が混ざったり、他の調味料が混ざっています。

それは落ちづらい。

さらに、乾いてしまうと落ちづらくなります。

 

で、広告の方はというと、醤油単体で、乾いてもいなくて、それ、水で洗うだけでも落ちるよね?という状態。

別に洗剤の効果を表しているわけではないんですよ。

 

この手のものって、実演販売とかでもよくあって、切れる包丁は、切れる切り方をしている、というのがあるんです。

切れない包丁の実演では、切れないように切っている、だから、切れない。

よく観察すると、切り方がまるで違ったりします。

 

確かに、切れ味も良いのかもしれませんが、比較するためにわざと切れないように見せている事もあるんですね。

 

話を戻すと、汚れがよく落ちる、ことの証明に何もなっていない洗剤の広告は本当に多いです。

 

 

もう1つ、縮まない、洗ってもおかしくならない、と広告であるんですが、これを見てもそりゃそうだよな、としか僕らは思いません。

なぜなら、洗剤のせいで縮むわけではないから。

素材や洗い方で縮むんです。

 

例えば、ウールは、お湯に濡れて、揉むと、縮みます。

これは、ウールの表面にある、スケールと呼ばれるうろこ状のもの、キューティクルという方がわかりやすいですね、それが水やお湯に濡れると起き上がるんですよ。

で、起き上がった状態で、揉むと、繊維がからんで縮むんです。

 

これがウールが縮む仕組み。

 

ウールを縮ませないためには、濡らして揉む、のどちらかをしなければ縮みません。

洗うのに、濡らさないわけにはいかないので、洗剤を溶かしてぬるま湯につけますが、いざ洗うのは揉まないように、ネットに入れて動かないようにして、軽く押し洗いをするだけ。

 

そりゃ、縮むわけないですもん。

でも、汚れもそんなによくは落ちませんよ?

その程度で落ちる汚れは表面の軽い汚れだけです。

 

 

と、このように、広告には僕らが見て、普通の出来事を、さもすごい効果のように書かれていることがあります。

 

多分、皆さんが普段苦労していることなんだろうなあと思うんよね。

 

 

縮む、綺麗にならない、おかしくなる。

それにはきちんとした理由があるんですが、それを知らないために、こうした宣伝に、騙されるとまでは言いませんが、踊らされてしまうんだと思います。

 

 

最後にもう1つ。

オレンジオイル配合の洗剤が洗浄力が高いと売られています。

 

 

オレンジオイル、どんなものかご存知ですか?

あれ、ものすごく油を溶かすんですよ?

ドライクリーニングなんて比にならないほど。

オレンジオイルの原液は、発泡スチロールを溶かしますからね。

ドライクリーニングの液体はそこまで強くありません。

 

市販されているものに、そんな高濃度で入ってるとも思えませんが、そう思うと逆に洗浄力に効果あるほど入っているの?という疑問も湧いて来ます。

ちゃんとしたものを選ばないと、オレンジオイル配合は難しいですねえ。

 

 

 

 

|

« アイロンのいらない服を着る理由は? | トップページ | ドライバー。 »

クリーニング」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« アイロンのいらない服を着る理由は? | トップページ | ドライバー。 »