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終戦記念日に思う。

今日は終戦記念日です。
60年目らしいですね。

いつもなら時事ネタはあまりやらないでいるのですが、テレビを見ていてふと思ったので書いて見ます。

戦争についてどうのこうの言えるほど歴史にも詳しくないし、今までもそれほど勉強はしてきませんでした。
そんな私でも、考えが変わった出来事があります。

それは、独身の頃、九州へ旅に出たときの話です。
その頃の私はいわゆるフリーターのはしりで、毎日朝から晩までバイトに明け暮れていました。
そこで貯めたお金を元手にバイクを買い、九州へ旅立ったのです。

何の下調べもなく、勢いで行ったのはいいのですが、どこを観光していいのか分らない。
何があるのかも知らないと言う状態でした。
そんな時に一人の男性と知り合います。
その人はとても親切で、九州の地図に見た方がいい観光地を書き込んでくれました。

大分から鹿児島、長崎や佐賀、福岡、熊本のもありましたね。
九州全域のいいところを教えて頂いたので、その後の旅がとても有意義なものになったんです。

その一つに、鹿児島にある知覧がありました。
そこには特攻基地があって、現在は特攻記念会館があるから是非見た方が良いって・・・。
その時の私は、何にも知らないただの若輩者でしたので、特攻基地と言われても何にも感じませんでした。
ただ、戦争の悲惨さを伝える施設があるんだろな位の気持ちだったんですね。

旅が進んで、いよいよ鹿児島に入ります。
おすすめと言われた指宿スカイライン、通商イブスカを通りまして、知覧に入ります。

駐車場にバイクを止めて、特攻記念会館まであるくんですが、町並みがとても綺麗なんです。
町には小さい堀のようなものが張り巡らされていて、中には鯉が泳いでいます。
武家屋敷などもありまして、閑静な住宅街といったイメージです。
そんな感じなので、さらに特攻と言う言葉とかけ離れた印象をもつようになりました。

いざ会館へついて中に入りますと、飛行機が置いてあります。
ゼロ戦という奴でしょうか。
その回りで小学生の遠足か、子供が走り回っています。
そのまま中をぐるりと見て回ると、写真がたくさん飾ってあるんです。
最初はそれがなんだか全然分りませんでした。

何を飾っているんだろうか?

そう思っているとその写真の横に手紙のようなものが一緒に飾ってあるんですね。
それを見て、ようやくその写真の意味が私にも分ったんです。

そう、その写真と手紙は遺書と生前の最後の写真だったんです。
後1時間もしないうちに飛行機に乗って特攻に行く。
そういうときに撮られた写真です。

私は足が震えました。
だって、遺書には年齢まで書いてあるんです。
その年、16歳とか17歳とか。
何でこんな年の子供にこんな事をさせないといけなかったのか。

さらに遺書を読んでいると涙が込み上げてきます。

何千枚とある遺書の中に、お国のために死んでいった若者は少ないんですね。
みんな、親、兄弟、大切な人、友達、そんな近い人を守るために死んでいったんです。

みんなが戦争賛成で喜んでやっていたわけではないと言う事がはっきりと分りました。
情報もなく、教育で仕込まれた中で、それでも戦争に疑問を感じている。
でも、親のため、家族のため、自分が死ぬしかないと言う、限られた選択肢。

そして、遺影がまた凄いんですね。
考えられないくらい、大人びた、すっきりした顔立ちをしています。
きっと私たちが想像も絶する位悩んで考え抜いたんでしょう。

その写真と遺書が飾られた部屋の中で、子供たちがきゃっきゃと喜んで走り回っている・・・・・。
なんとも複雑な光景です。

その時にですね、ふとこう思ったんですね。

今の自分たちの幸せがあるのは、この人たちが本気でまわりの大事な人を守ろうとしてくれたからなんだなあって。

もちろん、戦争を肯定する気はありません。
ただ、純粋に身近な人、大切な人のためを思って、それだけのために頑張ってくれたんだなあと感じたんです。

戦争って何なんですかね。
国の方向性は侵略かもしれません。
でも、兵隊として働いている人たちは、決してそうではなかった。
一人一人に焦点を当てると、やりきれない気持ちになります。

私は今でも20才前後で悩んでいそうな人がいると、知覧へ行ってごらんよ、と勧めます。
私は知覧の特攻記念会館で考え方が変わりました。

自分はなんて恵まれているんだろう。
やりたくても出来なかった、死ななければいけなかった人たちに比べれば、今の時代なんでも出来ます。
あの遺影や遺書を目の前にして、泣き言を言ってはいけない気がします。

頑張れるのは生きている人の特権ですもんね。
うん、頑張らなきゃ。

鹿児島の知覧、もし機会があったら是非行ってみてください。

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コメント

ちょうど10年前に知覧でさださんのコンサートがあり、
その時に特攻記念館にも足を運ばれたようです。
コンサートの模様がTVで放映され、その中で知覧特効記念館の事も紹介されてました。
その年に発売されたアルバムで「さよならにっぽん」の中に
兵士の手紙ときよしこの夜と言う曲があります。
これは実際に特攻隊としてこれから突撃していく兵士たちの遺書をさださんが朗読したものです。
機会があれば聞いて見てください。
そして考えて欲しいんです。命の尊さを。
今年で戦後60年。一向に戦争はなくならない。
このままで良いのだろうか?

投稿: T.N | 2005年8月18日 (木) 00時37分

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