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保健所が来て

突然午後に保健所の方がお見えになりました。

クリーニングは保健所の管轄なので、こうして定期的に訪問します。

クリーニング屋さんにもちゃんと法律がありまして、ようはそれにのっとって仕事をしてねという指導です。
たとえば、洗う前のものと洗った後の物は分けてくださいとか、そういったことを話していきます。
もちろん、至極当然の話なのですが、向こうも仕事だから仕方がないんでしょう。

そこで業法改正の話が出て少しディスカッションをさせて頂いたんですが、かなりがっくりです。
まさにお役所的な考え方。

法律に書いてあることだけで十分でしょうだの、それは私たちの仕事ではないだの、法律を変えてもらわないと出来ないから政治家に話してくれだの、無責任な発言が次々と出てきます。
さらには、宅配クリーニングの苦情は出てないから問題はない!等という発言も。
現場のこっちでは色々と情報が出てくるんですけどね。

前にここのブログでも書きましたが、今回の業法改正の要点は以下の三つです。

1 090で始まる携帯を使った宅配クリーニング業者の規制をする事
2 苦情の受付先など消費者に知らせること
3 クリーニングの説明をする

なのですが、そもそも現場に則してないんですね。
苦情の受付先の明示はとてもいいことだと思います。
しかし、この業法の改正の裏にはクリーニングトラブルの増加があるわけです。

単純にクリーニング業者の技術が乏しくて、トラブルが増えていると言うのなら分ります。
でも現実はそればかりではありません。

数年前と変わってきた消費者の要求、衣類の変化等様々な要因が絡み合っています。
また、素材表示などの不備も多々見受けられますし、何でこんな表示が?と現場では常に思考をめぐらせてたりするわけです。

仮に法律どおり、事前に危険性をすべてお知らせすると、クリーニング出来ないのではないか?と思います。

縮むかもしれません。
色が抜けるかもしれません。
色が褪せるかもしれません。
風合いが変わるかもしれません。

全部可能性があると言う事なんですが、これ言われたら洗うのに躊躇しますよね。
クリーニングする時はこれらが起こらないように細心の注意をはらってしています。
でも、起こってしまう時もある。
確実に見抜ける方法があればいいんですが、色々なメーカーが色々な組み合わせでつくり、肌触りなど特化させて作られた衣類は、見抜くことも至難の業です。

このように、トラブルが増えた要因も検証すると色々と考えられます。
役所的な縦割りの考え方では、このトラブルが減る事はないでしょう。
もっと横断的に、取り組んでいく必要がありますね。

クリーニングは厚生労働省管轄、衣類は経済産業省管轄、と別れているのも原因の一つです。

衣類は着たら洗ってまた着る、と言うサイクルが存在します。
また、着心地を追求して繊細な生地も増えて来ました。
しかし、その問題点、着用していった後の経時変化などが十分に消費者に伝わっていません。
こうした事が、消費者の要求とあわないでトラブルへと繋がっているケースが多々あります。

アパレルさんでも、動き出している所もあるようです。
また、販売店さんでもクリーニングについて適切な指導をしてくれている所もあります。

法律から抜け出せないというのも辛いんでしょうが、一方が悪いと言う発想ではなく、もっと総合的に広い視野で法律や指導などを考えていくといいと思います。

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