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縮んでしまった上着を直してもらえますか?

先日、定期集配でお伺いしている会社の方から、こんなご依頼を受けました。

近くのクリーニング屋さんで上着の袖を詰めてもらって、ついでにクリーニングしてもらったら、着れないほど縮んじゃった。伸ばせないかしら?

と言うお話です。
見させていただくと、本当ならもっとふわっとしているはずなのに、思いっきりプレスされていて表面もどうも安っぽくなってしまっています。

私たちもプロですので、クリーニングされた衣類を見るとどういった仕事をされたか大体分るのですが、今回のクリーニングは衣類に合わせたという感じではありませんでした。

お預かりして、クリーニングをします。
生地の特徴から乾燥機での乾燥を断念。
自然乾燥にしました。
そして、整形に入るのですが、当店には以前ココでも紹介しましたが、人型の整形する機械があります。
俗に、人体と呼ばれているものです。

これが非常に役に立ちます。

普通一般的にクリーニングをすると、縫い糸や生地などが詰まります。
いわゆる地詰まりで、製造上の問題であったり生地の性質であったりと原因は様々です。
私たちは、仕上げる時に地詰まりを修正しながら仕上げるのですが、この人体が効果を発揮するのです。

人の形をした人体に服を着せます。
そして、内側から蒸気を噴出。
生地全体に適度な水分を与え柔らかくします。
そして、内側から温風を送風。
水分を飛ばしながら、風船のように膨らましてシワを取り除いていきます。
と同時に、詰まっている縫い糸や生地が適正に伸ばされるのです。

難しいのが送風なのですが、強く送風をしてしまうと延びきってしまいます。
微妙な力加減で、適度に張りを持たせるような感じで送風しているんですね。

今回お受けしたジャケットは見事修正出来ました。
お客様にお渡しにいったら、ひと目で違いが分ったらしく、その場で袖を通して、『これなら着れる!』と喜んで頂きました。

この人体、あまりクリーニング屋さんには普及していないかもしれません。
と言うのも、1着づつしかかけられないのであまり効率的ではないのです。
また、クリーニング屋さんは小さいお店が多いですから置くスペースなどの問題で置かない所が多いようです。

あると全然違うんですけどね。

やはり服は人が着るものですから、立体的に仕上がっている方が断然着易いはずです。

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