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ガムのシミ抜きでキズが出来ちゃった!

先日、お店へ寄って頂いたお客様のお話です。

通勤の時に、ガムがついてしまったらしいのですが、なんと背中の袖の付け根あたりについているんです。
ここ最近多いのですが、今までならガムがついたと言った時はお尻やひざの裏などが主でした。
イスに座ったらついたとか、ですね。
それがここ最近はありえないような場所についてしまうケースが多くなっています。
今回のように、背中の上のほうにつくなんて通常はありえません。

誰かが悪意を持ってやっているとしか思えない。
面白くないのでやめた方がいいですね。

で、そのお客様、会社に着いてガムに気付いたんですが、そこで同僚の人に染み抜きをやっていただいたらしいのです・・・・・。

最近は、ネットなどや雑誌などでも簡単なシミ抜きの方法が載っていることがありますね。
きっとその方もどこかで知識をつけたんだと思います・・・・・。
しかし、そこで問題が。

ガムがついた服が問題でした。
別珍みたいな、ビロードと言った方が分りやすいかもしれませんね、起毛している生地で作られていたんです。
その、起毛された部分がガムと一緒に取れてしまって、傷になってしまったんですね。

ガムのシミ抜きは、素人の方には冷やして取ってくださいと書いてあります。
確かに間違いではありません・・・・・、しみの抜き方は、ですよ。
汚れだけ見ていれば良いんですが、服もそこにあるわけです。
傷がついてしまってはいけませんよね。
生地の強さとシミの頑固さを考慮しながら、染み抜きをしないといけないんですね。

氷で冷やして固まった時に、起毛されている糸も一緒に固まってしまったんでしょう。
ガムを取った瞬間に一緒に取れてしまったようです。

この起毛素材、作り方が特殊で、小さく細切れにした糸を静電気で立たせて接着すると言う方法を取っています。

この加工のことをフロック加工と呼んでいます。

垂直にピン!と立っているのですが、とても弱いんですね。
湿気や圧力で起毛部分が倒れてしまいますし、一度倒れてしまうともう二度と直すことができないと言われています。

今回のような場合は、冷やして取らないで溶剤で溶かしてとる方が良かったんですね。
もちろん、そのようなしみの抜き方になると、一般の方は出来なくはありませんが薬品の知識などあってちょっと難しくなります。

慌てないでクリーニング屋さんに持ち込んで相談した方が良かったと思います。

シミ抜きの怖い所です。
シミに効果はあるけど、生地には問題がある、と言うケースは沢山あります。
私たちプロがシミのご相談をされた時に品物を見せてください、と言うのはこういう理由からですね。
たとえばコーヒーのしみは取れますか?と聞かれても、しみは取れても服に影響がある場合、取れないケースもあります。
これは見てみないとなんともいえません。

そう、色々な条件が重なっていくので、奥が深いんですよね。

自分の服の染み抜きをするのならいいですが、ちょっと聞きかじったくらいで人の服をシミ抜きすると、後々大変な事になる可能性もあります。
今回は、服の持ち主がおおらかな方だったので良かったようですが、ちょっと気にするかただと弁償!なんて言われることもありえます。

くれぐれも、慎重にやってくださいね。

しかし、何でガムを変な所に貼り付ける人がいるんでしょうかね?
人が困るのが楽しいんでしょうか?
ほんと、いい趣味じゃありませんね。

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