縮まない洗濯機
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先日、義理の妹がうちへきて、洗濯機を買ったといいます。
出産育児休暇から職場復帰をするために、少しでも家事が楽になるようにと、洗濯機を新調したらしいです。
ドラム型で乾燥機能がついていて、縮まないと言う宣伝らしいです。
縮まない洗濯機???
そんな夢のような洗濯機が・・・・・、あるはずありませんね。
私たちプロから言わせると、そこまで言っちゃっていいのかな?と言う感じです。
縮む、言葉にすると一言なんですが、縮みにも色々あります。
詳しい縮みの話は、別の日に書きましょう。
一般の家庭洗濯での縮みの場合、おそらく地詰まりがそのほとんどだと思うのですが、これはどの衣類でも起こるものです。
私たちクリーニング屋さんでも起こります。
正確には、縮んでいるんではなくてもとの形に戻っているんですが、ほとんどの人はそうは思いませんよね。
洗うと若干の地詰まりを起こすんです。
それを私たちは、仕上げの時に伸ばしながら仕上げているんですね。
これを整形と言います。
私たちのアイロンがけはしわを取る事だけが目的ではないんです。
地詰まりを伸ばしながら元に戻しているわけなんですね。
ほとんどの衣類が洗えば地詰まりを起こすのに、縮まない洗濯機なんて、言い過ぎとしか思えません。
少しでも縮みや地詰まりを抑えるやり方はあります。
それは機械力を減らす事、動かさないで洗うと言う事になるんですが、その代わり汚れが落ちなくなってしまいます。
それでも、衣類によっては水につけただけで縮むケースもありますし、やはり縮まないとはいえません。
取次店やチェーン店などのクリーニング料金が安いので、私たちの仕事自体も簡単に見られているようですが、実は簡単ではなく、奥が深い仕事だったりするんですね。
特に、日本は衣類に求める要求も高いのでクリーニングもきちんとやろうとすると低料金では出来なくなります。
私たちプロも同じですが、いい仕事をしようと思ったら、楽なやり方、簡単なやり方は存在しません。
良い仕事をしようとすればするほど、実は細かい気配りや作業が入るものです。
メーカーの宣伝も完全に嘘だとは言いませんが、やはり誇大表現であると思います。
やはり、使うユーザーの一手間が縮みにくくするのです。
料理で言うと隠し味のようなものでしょうか。
そんな事も今後ここで書いていこうと思います。
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