丁寧に着る。
よく、丁寧に着ている、と言う言葉を耳にしたり目にすることがあります。
大事な服なので大事にしていると言った時によく見かけるようです。
よく話を聞いてみると、ちょっと変かな?と思うような話だったりします。
たとえば、大事な服なのであまり着ないとか、クリーニングしないとか・・・。
これは間違っていると思いますね。
と言っても、よくある話なので、悪いと言う訳でも無いと思っています。
ようは誤解ではないかと。
よくある話で、奮発して高い服を買ったので、大事に着ようと思いしまっておいたら、何回も着ないうちに虫に食われたり。
大事に取っておいたら、サイズが合わなくなってしまったり。
どうも、大事にする=あまり着用しない、と言うことになっているようです。
着用すれば何でも傷むわけではありません。
着用時の振る舞いで傷み方はずいぶんと変わってきますね。
当店のお客様で、スーツが非常に長持ちするお客様がいらっしゃいます。
体型がスーツに当ていると言うのもありますが、それだけではなく、着用中にも傷まないように努力しているようです。
ひじを折らないとか、座らないとか。
余計なシワをつけないようにして、ほころびが出たらすぐ修理をしています。
もちろん、クリーニングもまめですよ。
あまり着用をしないと、クリーニングするタイミングをなくし、余計悪い影響がでる事があります。
今年は一回しか着ていないから、クリーニングはやめよう・・・・・、こういう人多いですよね?
確かに大した汚れではないかもしれませんが、時間が経つと色々と変化を起こすわけです。
黄変だったり、虫食いだったり、くすみだったり。
本人は気付いていないですが、明らかに色がおかしくなっている事は沢山あるんです。
当店へお持ちになるお客様でも、何年ぶりに洗うとおっしゃる方の衣類は、お客様からの申告がなくても見れば一発で分ります。
それだけくすんで汚れているんですね。
大事に着たい、長持ちさせたい、この気持ち大変よく分ります。
しかし、衣類は着るために作られています。
着てあげましょう。
年に一回しか着ないような着方では、お手入れももったいなく感じますし、服がかわいそうです。
せめて、数回は着用して、きちんとお手入れしてあげるといいと思いますよ。
着用中も、脱いだらハンガーに吊るすようにするとか、シワはなるべくつけないとか、カバンなどを抱えないなど、ちょっと考えると出来るような事が沢山あります。
歩き方の癖でも部分的に傷むケースもありますので、注意してくださいね。
着てあげてなんぼ、です。
間違った着方をしていると、回数が少なくても同じように傷みますので注意してくださいね。
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