染み抜きで起こる事故とは?
夏らしく、ちょっと恐い話を。
といっても怪談話ではなく、衣類の事故に付いての話です。
最近、ご自分で染み抜きをされる方が増えて来ました。
とてもいい事だと思うのですが、あまり知られていないリスクもたくさんあります。
今日はそんな話。
洗濯や染み抜きでの事故といってまず皆さんが思い浮かべるのは、縮みでしょうか。
これは、洗濯でも皆さんが気にしますよね。
でも、他にも恐ろしい事故はあるんです。
たとえば・・・・・、
・ 脱色
・ 黄変
・ 傷
・ 穴
・ 色移り
などなど。
これらは、染み抜きや洗濯をする時にあるリスクです。
私は染み抜きが上手だから、こんなの今までなかったわよ!とおっしゃる方もいると思います。
運がいいとは言いませんが、これらきちんとした知識がないと、起こってしまうものなんですね。
脱色は、染み抜きで起こります。
原因は様々。
衣類の染色堅ろう度(色が落ちづらいかをあらわす指標)が低い場合などはちょっとしたことで起こります。
漂白剤を適正に使用しないと起こったりしますね。
素材によっては、ちょっとこすっただけで色がはげたり。
シミがあるから・・・、なんて簡単にこすったり漂白剤をかけたりするのは意外と危険なんです。
こすったりして起こるものには、傷もあります。
生地の織り方などで強度が違いますから、弱い生地に強くこすってしまうと生地が傷ついてしまうんです。
表面の毛羽が取れてしまったり、生地のキズは直せない事もしばしばあるので、注意してくださいね。
黄変とは黄色く変色する事なのですが、ここ非常に多いのが、衣類用以外の漂白剤を使用しての黄変。
衣類用と同じ漂白剤なのですが、濃度が違い、この濃度の差が黄変になるんです。
また、漂白剤の種類と生地の組み合わせによっては、穴があく事もあります。
色移りも、最近多いトラブルですね。
綿だから大丈夫!と簡単に判断して、表面の色素が流れてきて他の衣類へついてしまいます。
綿だから水洗いできるとか、そんな簡単ではないんです。
確かに、綿素材は水洗いできるんですが、素材以外のところで水洗いに適さないものも数多くあるんですね。
染み抜きって、このようなリスクを伴っているんですね。
正確な知識がないと、いつ事故が起こってもおかしくありません。
そして、染み抜きでの事故はまず家庭では修復が不可能な場合が多いんです。
物によっては、クリーニング屋さんでも不可能なケースも。
ちょっとしたものだから、と安易に考えて失敗すると、相当な出費として返って来たりします。
ご家庭で染み抜きや洗濯をするのはとてもいい事です。
しかし、上記のようなリスクがあることだけは忘れないでくださいね。
大事なものは、よく考えてからやるようにしましょう。
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