今年も出た!縮んだアンゴラのオーバー。
久しぶりのお客様がご来店です。
お持ちになった衣類はアンゴラのコート。
むむっ!表面がおかしくなっているな・・・、と思いお預かりしました。
全く洗っていなかったのかな?と一瞬思ったのですが、そうでもないようです。
他所で洗ったんでしょう。
しかし、問題は別の所にありました。
確か一昨年にここで書きましたが、表面が縮んでいるため、裏地が表側に出てきてしまっているんです。
こういう類の縮みを見たのは2回目ですね。
表側に出ているのがおよそ7mmくらい。
表の生地のおかしさから言って、縮まされてしまったんでしょう。
アンゴラは特に縮み易いのですが、気付かなかったんでしょうね。
取り扱い要注意の品物なのに・・・。
お客様もおそらく気付いていません。
説明をしなければ。
カシミヤに比べ、アンゴラは比較的手に入りやすい素材です。
また、軽くてあたたかいし、どこへでも着ていける上品さを兼ね備えています。
一枚は持っていたい衣類でしょう。
しかし、カシミヤに比べるととてもデリケートなんです。
弱いといった方がいいかもしれませんね。
アンゴラ100%のオーバーを着ていて、ショルダーバッグを持って通勤していたら肩に穴が空いたと言うお客様もいらっしゃいます。
擦れなどにも弱いんです。
ですから、クリーニングもかなり気を使わないといけません。
縮んじゃったら、着づらいだけでなく、見た目も貧相になりますしね。
さて、このアンゴラ、どういう風に修復をしましょうかね。
とりあえず一度洗ってみて、それから考えてみます。
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コメント
はじめまして。お聞きしたいことがあるのですが、アンゴラ素材の衣類の取り扱い方について質問があります。アンゴラの服を着ると毛がほかの服にもついて困ります。これを防止する方法などありますか?もし知っていれば教えてください。よろしくお願いします。
投稿: HANA | 2006年12月19日 (火) 16時02分
HANAさん、初めまして。
アンゴラの素材についてのご質問、ありがとうございます。
アンゴラはその素材の特徴から、糸がとても抜けやすい素材です。
これを防ぐ手立てはおそらくないんではないかと思うんです。
理由は、アンゴラはとても糸が細く、柔らかい繊維で、織ることが出来ないんです。
つまり、ただ、刺している状態なんですね。
だから、糸が抜け出てしまうんです。
もし出来る事があるとするなら、静電気の事を踏まえて合わせる服の素材を考える事でしょうか。
相性によって、静電気が発生しやすいものもあります。
投稿: boribori | 2006年12月20日 (水) 01時17分