アパレルも大変なんですよね。
昨晩、NHKのワーキングプアについての番組を、チラッとだけ見ました。
最後まで見ているのが辛かったと言うのが、本音なんですけどね。
ワーキングプア。
働けど働けど、楽にならない、生活が出来ない人たちのことを言うそうです。
事前の番宣の中で、どうもクリーニング屋らしき映像を見ていたので気になっていました。
番組を見ると、それはクリーニング屋ではなく、プレス屋さん。
プレス屋さんって一般の方には馴染みがないでしょう。
新しい服にプレスをする職業なんです。
このプレス屋さんが商売が出来なくなっている・・・。
以前は、繊維業界が活況だったのでよかったらしいんです。
ところが、安い中国やアジアに生産拠点を移され、国内での生産が激減し、プレスの仕事も少なくなっていったらしい・・・。
五年前の半額で受けても仕事がないという話を聞いて、ショックを受けました。
安い輸入品が増える一方、泣いている人が増えている、なんとも複雑な感じですね。
日本では人件費が一番高いと言われています。
プレス屋さんも、全部手仕上げで職人の技術が要求される仕事。
半額になると言う事は、自分の技術を認めてもらえないという事と同じでしょう。
メーカーから外国との差を言われれば対応するしかない、と言っていましたが、内心穏やかじゃないでしょうね。
以前、某メーカーさんの社長から相談を受けた事があります。
中国から衣類の輸入をしているんだが、ハンガーが邪魔で仕方ない。
どうにか捌けないだろうか?
と言うお話し。
中国で製造プレスされて、ハンガーに吊られて納品されるそうなんですね。
その時は、純粋にハンガーを捨てないで再利用する事を考えていましたが、今思うとこの時すでにプレス屋さんの苦境の時代がやってきていたんでしょう。
もう5年も前の話です。
アパレルさんも大変です。
商品のサイクルが早く、その年の特徴もつかみ辛い。
いち早く市場のニーズを捉え、企画生産し、世の中に出さなくてはいけないんです。
しかも、安い中国製品などにも対抗していかなければなりません。
当然、下請けにコストで要求する内容が厳しくなります・・・。
そして、いよいよ下請けが残る事すら出来なくなって来ました。
いいのかなあ、こんな事で。
もし、みなさんの給料が突然半分になったらどう思いますか?
わたしは、今回もしそうなってしまったらと色々と考えてみました。
私の仕事の内容は安くない!と怒るかな?
時代だから仕方がない、と諦めるかな?
こんな仕事やってられるか!と別の仕事を探すかな?
難しい・・・。
でも、もしその時がきてしまったら答えを出さなければいけません。
せめて、頑張れば報われるようなそんな時代になって欲しいと思います。
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