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縮みを直してます。

ここの所、縮んだセーターを直している。
お客様が洗って縮んでしまったものだ。

縮んでいるのは主にセーター。
素材はウールです。

どうして縮んでしまったかと言いますと、手洗い表示があったので、洗濯機の手洗いコースで洗ったらこうなった、とおっしゃいます。

ウールの縮みは他の素材の縮みとはちょっと違うんですね。
と言うのも、ウールの縮みは基本的に完全に元に戻らないのです。

説明してみましょう。

ウールには、表面にキューティクルのようなうろこがあります。
これが、水分を含み熱がかかると、かさが開くように広がるのですが、この開いたうろこが揉まれることにより、絡まり、縮んでしまうのです。
絡まっていますので、元に戻す事はほぼ不可能・・・。

ただ縮むだけでなく、フェルト化といいまして、ギューっと縮んでしまっています。

先ほど完全に直すのはほぼ不可能、と書きましたが、サイズを戻す事は可能です。
表面の状態まで直すと言うのは不可能ですが、縮んだセーターを着る事が出来るくらいのサイズまで伸ばす事は十分可能。

大人のセーターが子供のセーターにまでちぢんでしまったものが数点持ち込まれていました。
お客様のサイズを聞き、ざっと見て縦10センチほど伸ばすようです。

セーターはニット製品なので、ちょっと縮んだくらいなら蒸気をかけて引っ張ってあげると容易に伸びます。
洗って目が詰まったくらいならこれで十分です。
ちょっと太ったなと思ったときも、着る前にアイロンで蒸気をかけ、引っ張ってあげるとかなり伸びます。

しかし、フェルト化したセーターは蒸気を当てただけでは伸びません。
他に伸ばす為の薬剤が必要です。

これは、一般の方には手に入りませんし、何よりその作業も他のリスクが伴いますので、一般の方にはおすすめしません。
いろいろ知っているプロがやるから安全なんですね。

特殊な薬品をつけ、丁寧に伸ばします。
すると、あれだけ縮んでいたセーターが見事大人が着るサイズに戻りました。
表面はフェルト化した状態ですので、新品と言うわけには行きませんが、十分ご家庭で着るなら大丈夫。

表立って宣伝していませんし、メニューにもしていませんが、このようなことをしてくれるクリーニング屋さんも結構あると思います。
ネット上でも縮みの達人っていますしね。

一番は、縮ませない事です。
ウールは水をつけて揉むと縮みますから、ご家庭で洗うときは慎重にお願いしますね。

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