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薬品だけではダメなんです。

クリーニングはとかく薬品がどうのこうのと言われる事が多いんです。
一般の人はあまり知らないものを使っていますので、それらをひっくるめて薬品と呼ぶんだと思うのですが、確かに染み抜きなどでは特殊な薬品をよく使います。

それらの成分が含まれた物を使って染み抜きを紹介するテレビや雑誌などもありまして、クリーニングと薬品が結びついているんではないかと思うんですね。

仕事をしていると、同業の友達から写真付きのメールをもらいました。
その写真には、真っ白な白衣に大きな黒いシミがあります。
見た感じ、広がってしまったような感じです。

メールを読みますと、マジックのシミを落とそうとお客様がご自分で除光液で染み抜きをしたらこうなってしまったらしいんです。

ありがちな話ですね。

染み抜きの基本は溶かして落とす事にあります。
つまり、しみに近い成分で溶かして衣類からはがすんです。
これで落ちない場合は科学的に破壊する"漂白"と言う作業になります。

使っているものも間違いがない、でも、実際はきちんと落ちずに広がってしまった。
なぜか?

答えは簡単なんです。
薬品だけでは落とせないんですよ。
薬品はシミを溶かしてくれますが、そのままだと溶け出したシミがまた広がっていきます。
結局、シミの範囲を広げただけで余計悪くさせるだけ。
そうならないためにも、道具や機械などが必要なんですね。

私たちプロのクリーニング屋さんでは、広がらないようにバキュームで吸い取りながら作業をします。
またバキュームが無い所では、広がらないように細心の注意を払いながら染み抜きをし、すぐさま全体を洗い流す作業を繰り返すんです。
これにはドライクリーニングの機械が必要。
ご家庭では無理なんですね。

最近では、みなさん高学歴になって来ましたし、化学的な知識に長けている人が増えて来ました。
中には、科学者ですか?と聞きたくなるほど詳しい人も。
そうすると、知識の中から最適な薬品を選び出す事ができる人が一般の方にもいたりするんですね。

しかし、ここが難しい所で、薬品だけでは落とせない、そんな現実があります。

中には広がらないシミもありますので、ご家庭でも十分染み抜きができるものもあります。
しかし、中には余計ひどくなるものもある。

私たちが安易にみなさんに染み抜きを勧めない理由がここにあります。

見分けがつかないと、染み抜きはとてもリスクが高い。
落とせるものをダメにする事もあるんです。

染み抜きは奥が深いです。
やる前にクリーニング屋さんに相談するのもおすすめですね。

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