クリーニングの説明
法改正により、どういったクリーニングをするのか?説明をする事になっています。
ところが、先日届いた業界紙によると、クリーニングの説明をしている所が少ないらしいんです。
しかし、実際現場の立場から言わせてもらいますと、何でもかんでも説明をしなさいというのは、少し無理があります。
毎週決まった曜日に、決まった品物をお持ちになるお客様に、その都度同じ説明をしていてはお客様も、嫌だと思います。
また、クリーニングにお持ちになるお客様って、意外と時間のない人が多いんです。
電車に乗るちょっと前に寄ったとか、そういう人に細かい説明をすると、乗り遅れるなんてことになりかねません。
すべてに説明をするというのは非現実的です。
以前、スチュワーデスさんに(今はキャビンアテンダントでしたっけ?)お話を伺う機会があったのですが、飛行機に乗ると必ず説明がありますよね?
避難器具の使い方や避難経路の話などあるのですが、あれも、当日のお客様の顔ぶれを見て微妙に変えているんだそうです。
平日サラリーマンが多いなと感じると、すでに何回も聞いている話なのではしょるらしいんです。
しかし、観光客が多いなと感じると、しっかりと詳しく説明をするんだとか。
実際、クリーニングの説明も同じようでいいと思うんですね。
Yシャツやスーツなど普段から出るもので、特に問題がない場合、説明は簡素でいいと思います。
しかし、特殊な素材、しみなどがある場合、どういった処理をするのか、説明は必須でしょう。
当然、その説明にはリスクの事も含まれます。
当店ではクリーニングの説明に加え、素材に特徴があるときはその説明もしています。
素材の特徴を知る事で、無理な着用をしなくなり、長持ちするようになるからなんですね。
しかし、説明しろといいますけど、パートさんやアルバイトを雇って受付をさせているところはどう説明をさせているんでしょうか。
出来るとしても、マニュアル化した教科書のような説明で、実際その衣類の処理の仕方とは違うと思うんですよね。
クリーニングの現場では、衣類に合わせてクリーニングしていると思うんですね。
場合によっては、ドライクリーニングだけでなく、水洗いもするはず。
でもそれは現場で、判断が求められるもので、受付ではなかなか判断できないと思うんです。
法律って厄介です。
もっとも、この法改正自体、既存のクリーニング店を対象というよりは、新規に参入してきているデリバリー対策とも取れます。
クリーニング屋さんではない人たちが、安易にデリバリーで集配をし、トラブルが増えていたためです。
デリバリー業者さんもちゃんとしているところがあるんですが、一部のきちんとしていない業者のために法律まで改正されてしまった背景があります。
皆さんお使いのクリーニング屋さん、説明してくれてますか?
一度、どんな風にやっているのか聞いてみてください。
面白いと思います。
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