ドライコースの洗濯 前編
いつもコメントをくださる、くまさんからのご質問です。
ドライコースの洗濯、本当に落ちてるの?
もっともなご意見です。
普通の洗濯と違い、かなりゆったりしていますし、洗濯機によってはほとんど動かないものもあるでしょう。
洗濯機メーカーや洗剤メーカーは落ちるといっているけど、本当のところは?と誰もが思うはず。
まず、根本的なことから知っておいた方がいいと思うのですが、ドライコースはなぜあんなゆったりと洗濯をしているのかと言いますと、きちんと理由があるんですね。
それは素材の特性に由来しているんです。
たとえば、ドライマークのつく衣類の代表は、ウールでしょう。
ウールは水で洗う事も出来るのですが、一つ重大な問題があるんです。
それは、水で洗うときに揉むと縮んでしまう事。
ウールが縮むのには、3つの条件がありまして、水分 温度 揉む この三つが重なると縮みを起こしてしまいます。
逆に言うと、どれか一つでもはずせば縮みが起こりにくくなるわけです。
そこで、ドライコースでは、揉まないように動かさないんですね。
では、綿などなら大丈夫か?と言うと、そうでもないんですよね。
おしゃれ着などは糸も細いですし、荒く扱うと毛羽立ってしまいます。
普通の攪拌式の洗濯機は、衣類同士をこすり合わせて洗っているので、どうしても毛羽立ってしまうんです。
これを回避するために、こすらずに洗う、となります。
また、ドライクリーニングを指定するような衣類は、洗いざらしのまま着るのが難しいものが多いですね。
どうしてもアイロンをかけないといけない。
しかし、しわくちゃではアイロンはかけられない・・・。
しわを減らす方法、それは洗うときになるべく動かさない事なんです。
つまり、ドライコースは上記のようなさまざまな要因をクリアーするために、動かさないで洗濯をしているんです。
では、ドライコースの洗濯とはどういったものかといいますと、単純に言うと、押し洗い。
たらい一つあれば誰でも出来ます。
こすらない、揉まない、しかし、上から衣類を押して洗う、その作業を機械化したものなんですね。
以上のことからも、ドライコースといいつつも、手洗い可のものでないと洗えないといった理由はなんとなく分かるのではないでしょうか。
水につけるだけで色が出るといったようなものは無理ですよね。
本来、洗濯は、素材や染色、作り方などを考慮し、洗濯方法を選ぶのですが、これらを一般の人でも分かりやすいようにと、洗濯機メーカーや洗剤メーカーがシステム化していったんです。
誰でもやりやすい反面、元が複雑ですから、簡素化したところで事故が増えてしまいます。
ここが難しいところですね。
ちょっと、仕組みを知っていれば事故はぐんと減るんですけど、なかなか一般の人にそこまで知らせるのは難しいでしょう。
明日は、後編、洗いのメカニズムから本当に落ちるのか?を書いてみようと思います。
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コメント
話の途中にすみません。
「押し洗い」の機械化とはいっても、実際には“押し”てはいませんよね。
ごくごくゆるやか〜に“回転”させているだけですよね。
そりゃ、手作業による押し洗いと全く同じ効果を期待するのは
酷だと思いますが、それにしてもこの洗い方の差には
結構大きなヨゴレの落ち方の差があるように感じられるのですが…。
気にしすぎ!と言われればそれまでですが(笑)。
後半も楽しみにしております。
投稿: くま | 2007年8月 3日 (金) 09時53分
くまさん、どうもです。
真上から押しているのと、緩やかに回転させてゆすっているのとの差ですね。
実は、今日の後編で、洗うために必要なものと言うところで書こうと思っています。
押すのとゆすっているの、実は差があるんでしょうか?
続きは、今晩に。(^_^)/~
投稿: boribori | 2007年8月 3日 (金) 14時57分