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ドライコースの洗濯 後編

さて、昨日の続きです。

ドライコースの洗濯がなぜゆったりとしているのか?なんとなく分かっていただけたかと思います。
素材の特徴に由来されていたんですね。

さて、今日は洗いのメカニズムの話をしましょう。

洗うと言う事はどういう事かといいますと、簡単に説明するならば、汚れを溶かして落とす、これに尽きると思います。

汚れを溶かすためには、溶媒と呼ばれる溶かす物が必要。
これが、水や溶剤にあたります。
さらに、より解けやすくするために、洗剤を使っているんです。
洗剤には他に汚れが再付着させないような働きもあるのですが、ここでは触れないでおきますね。

水に洗剤が混ざり、ぐんと表面張力が落ちます。
すると、汚れが溶けやすくなるんです。

しかし、汚れも全部が溶けてくれる訳ではありません。
かき出すための機械力が必要。
揉んだり、叩いたり、こすったり。
これらの機械力を加える事で、さらに汚れを落とす事が出来ます。

だいたい、水洗いはこんな感じですね。

さて、本題に戻しましょう。

ドライコースで洗うような品物は、そもそも、機械力を加えるのに適さない衣類が多いんです。
ですから、押し洗いをしたり、ゆすったりして、なるべく動かさないで、洗おうとしています。

機械力を使わず、溶け出す力のみで落とそうとしているんですね。

では、これで汚れが落ちているのか?

結論を出しますと、これでも落ちる汚れはあります、でも、機械力をかけないで洗っているので落ちない汚れもかなりあります。

一言、汗といっても全部同じではありません。
めっちゃ汗かいて、汗染みがひどいものもあるでしょう。
また、ほとんど分からないくらいの汚れもあるでしょう。
ついてすぐ洗うときもありますし、時間がたってしまう時もあると思います。

汗は確かに水で落ちますが全部落ちてくれるわけではありません。
その証拠に、ご家庭で洗ったTシャツは確実に時間の経過とともに黄ばんできます。
これは、汗や皮脂が残留し黄変を起こすからなんです。

つまり、同じ汚れでも、いろいろな条件で、水で落ちてくれるものもあるし、他の作業を必要とするものもあるんです。

洗濯は、いろいろなものの駆け引きなんですね。

生地の強さ、染色の強さ、汚れの強さ、もろもろが絶妙に関係しているんです。
生地や染色が強ければ、強力な薬品を使い、機械力をかけて落とす事も可能です。
しかし、生地が弱かったりすると、とたんに汚れを落とすのが難しくなります。

問題は、どこに合わせて洗濯をするか?

そう考えると、ドライコースの洗濯が汚れを落とすために作られたものかどうかというのはおのずと答えが出てくるんではないでしょうか。

過度な期待は禁物です。

個人的には、汚れ落ちよりも別な事の方が気になります・・・。

さて、せっかくなのでもう一つ。

押し洗いとゆすっているだけでは落ち方が違うのではないか?というご質問。
メーカーによって違いますが、押し洗いをほぼ実現しているメーカーもあります。
上から水を落とし、その水圧で衣類を押し洗いするんです。

押し洗いは実際とても弱く洗います。
やはり、衣類をなるべく動かさないと言う事を目的にやっていることなので、押すといっても力強く押すわけではなく、そーっとやさしく押して洗います。
押して洗うと言うよりは、押す事で洗浄液を通過させていると言う感じだと思うんです。

厳密に考えれば、多少効果に差が出るかもしれません。
でも、その差は劇的に変わるということのものではないと思うんですね。
そこまでの洗浄力は求められるものではないでしょう・・・。

こう書いていると、あまり良くないと言う表現に見えてしまいますが、そうでもないんですよね。
ご家庭でのドライコースの水洗いが、クリーニング屋さんの洗いを凌駕する事も多々あります。

使い方次第、って事なんですね。

うーん、今回は非常に難しい話でした。
読んでくださった方、分かりづらかったかと思います。
いつか整理して、再度アップしたいですね。

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クリーニング」カテゴリの記事

コメント

どうもありがとうございました。
色々なことがわかりましたし、納得することも多々でした。

正直申し上げますと、スカッと爽快な青空気分になったわけではありません…。
でもそれもしょうがないことなのだとガッテンいたしました。
「洗濯機で汚れた衣類を洗う」と一口に言っても、
あまりにも多くの、数限りない条件が考えられるわけですからね。

お気に入りの服で自分で洗えそうなものは、できるだけ丁寧に扱って
長くお付き合いしていきたいという思いからの今回の質問。

洗濯機や洗剤を信じ、でも過信はせず、それ相応に手もかけて
気も遣ってキミ(服のこと)を扱っているヨ♪
といったカンジの、やや自己満足的な想いで今後はやっていこうと思います(笑)。


Tシャツの下にはタンクトップを着て、レイヤードを楽しみつつ、
直に肌に触れる部分をできるだけ少なくするなどの工夫もしながら。
それでも袖回りや首回りはキビシイですけどね…(泣)。


そう言えば以下の箇所が気になりました。

>個人的には、汚れ落ちよりも別な事の方が気になります・・・。

ムムム、それは一体?しわや形状維持などのことですか??

投稿: くま | 2007年8月 4日 (土) 10時56分

くまさん、まいどです。

おっしゃるとおり、実は書いている自分もすっきりとしていませんでした。
その理由が、くまさんのコメントから分かりましたのでアップしますね。

くまさん、ありがとう。

投稿: boribori | 2007年8月 4日 (土) 23時41分

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