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10時まで営業しているんですよね?

夜、たまにこんな電話がかかってきます。

『明日の朝までに仕上げる事は出来ますか?』

早くて夜7時過ぎ。
遅ければお店が閉まる間際にかかってきたりするんです。
大体が業者さんのようです。
ホテルだったり、飲食業の方だったり。

受ける事が出来ればお受けするんですが、残念ながらお断りするケースも多いんです。
すると、このように言われるんです。

『10時まで営業されているんですよね?』

はい、確かに当店は10時まで営業をしております。
たまに集配も10時を過ぎてやっていることもありますが、基本的に10時までは営業をしているんです。

おそらく、営業しているなら出来るんじゃないでしょうか?という事なんだと思うのですが、営業していてもクリーニングできないことがあるんですね。

それは、お店は営業をしていても工場を閉めてしまったときなどがそれに当てはまります。

当店はユニットと呼ばれる形態で、受付と工場が一緒になっています。
しかし、その日の仕事が終わると、工場のほうの電源は落とし、受付の方だけ使うようにしているんです。

この状態ですと、洗ってくれませんか?といわれてもなかなか応える事が出来なくなります。

洗うためには、ボイラーを焚かなければなりません。
ボイラーは一つ一つについているわけではなく、大きいボイラーを焚いて、工場内の機械全部の蒸気をまかなう仕組みになっています。

ドライクリーニングですと、乾燥工程から蒸気が必要なのでまだいいのですが、水洗い品ですと洗う段階から蒸気が必要で、仕上げまでたっぷり蒸気を使う事となります。

たとえば、Yシャツ一枚だけ洗うとなると、物凄いコストがかかってしまう事は容易に想像が出来ると思うんです。

ボイラー焚かなくても洗えるんじゃないの?といわれれば、出来なくもありません。
家庭での洗濯と一緒ですから。
でもそれで、お金を頂くわけにはいきませんし、ホテルの方なりで対応できると思うんです。

工場も忙しければ終わるまで動いている事もありますし、早ければ午前中で工場の電源を落とすこともあります。
年に数回の事ですけどね。

出来るか?というお問い合わせは大歓迎ですが、場合によってお受けできない事もありますのでご容赦くださいませ。

しかし、夜お預かりして翌朝お届けというご要望は実は結構あるんです。
イベントなどの制服、コンサートスタッフの衣装など、いつも着ている物で翌日もすぐ着たり、また別の土地へ移動したりといったケースがありますから。
中には、会社から支給されている制服が一枚しかなく、しかも家庭で洗えないといった困った話も。
洗うのにも時間がかかるのですから、その分見越して支給してあげないと働いている人がかわいそうです。

クリーニング工場ってかなり音もうるさいですから、深夜の稼動も難しいことがあると思います。
一番厄介なのが、洗い直しなどが難しいといったところでしょうか。
一発で仕上げないといけないので、気を使うしとても大変です。

ホテルに常時出入りしているクリーニング屋さんは本当に大変ですね。

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