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アイロン台の秘密。

つい先ほど、仕事が終わりお風呂に入ろうとすると、家族がテレビを見ていたんです。
食い入るように見ていたので、何をそんなに見ているのかと思っていると、深夜放送している雑学王という番組。
最近この手の番組が流行っていますね。

お風呂に向いてた足が止まり、しばし私も見ることにしました。
すると、なんとクリーニング屋関連の問題が。

クリーニング屋さんでは早くアイロンを書けるためにアイロン台の下に特殊な装置がついている。それは何か?

という問題。

私たちはもちろんクリーニング屋なので、答えは知っていますが、回答者がどう答えるか興味津々。
しかもこの番組、一般の人の回答率まで出ているのでとても面白いんです。
この問題の一般人の回答率はなんと6%。
普通知らないよなあと思うのと同時に、基本的な事が知られていないことは問題かな?と思いました。
もし、この理屈が分かっていると、ご家庭でのアイロン掛けが飛躍的に良くなるはず、なんです。
よく、アイロン掛けが綺麗に出来ない、といったお話を聞きますが、おそらくこの話を知らないからなんですよね。

いろいろな答えが出揃います。

下から空気が吹き上げているとか、空気を吸っているとか。
一番面白かった答えは、アイロン台には磁石がついていてアイロンがぴたとくっつくようになっている、というもの。

うちの家族ゲラゲラ笑っています。

もし本当に磁石がついていたら、アイロンが離れないから、力を使って疲れるだろうな。
これじゃあ、一日アイロンをかけることは出来ませんね。

答えは?
答えは、下から空気を吸っている、でした。

説明はちょっと?と思いましたが、まあ間違いではありません。
下から空気を吸う事で、服が動きづらくなりかけやすくなること。
蒸気を吸い取って乾きやすくなること。
と、こんな説明だったでしょうか。

さらに付け足すと、衣類がビシッとセットされるためには、熱で整形した後に冷やしてセットする必要があります。
下から余分な蒸気を吸い取ることで粗熱が取れ、セットされる、ということがあるんです。

アイロン掛けの原理は、髪のセットと似ています。
女性は良くご存知だと思いますが、髪をセットするとき、濡らして温風で梳かし、髪形が決まったところで、冷風で形を固定します。

アイロン掛けも同じなんです。

ご家庭でアイロン掛けがうまくいかない、ビシッと伸びないというのは、このセットが出来ていないため。
せっかく伸びても、粗熱が残っているうちに動かすので、またしわがついてしまうんですね。

ご家庭での場合、私たちのようにバキュームで蒸気を吸い取ってはくれませんので、アイロン掛けをし、十分水分を飛ばしたら、粗熱が取れるまで動かさないようにするといいんです。
ほんの十数秒で粗熱は取れます。

ただし、これやっていると一枚かけるのにどれだけ時間がかかることやら。
その手間を考えると、あまりお勧めはしないんですけどね。

雑学王、面白いです。
きっとまだまだクリーニング屋さんの話で知られていないものはたくさんあるんだろうな。

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