起毛素材
日曜日に、大國魂神社のお酉さまへ行ってきました。
日中行ったのですが、思っていたよりも混んでいてちょっとびっくり。
景気がよくなったのかな?なんて思ったんですが、熊手はあまり売れていない様子。
境内へ行ってようやく納得です。
七五三だったんですね。
よく見れば着物を着たかわいらしい子がたくさんいるではないですか。
これ見れば一発で分かるのに。(笑)
冷静に見ると色々なものが見えてきます。
スーツを着ている人、普段着で着ている人、アイロンがかかっている人、洗いざらしの人。
クリーニング屋さん目線で見ている自分に、はっ!としますね。
ちょっと気になったのは、女性が着ているもので起毛素材が目立ったこと。
新しく買ったのか、すでに持っていたのか分かりませんが、結構な確立で起毛素材の洋服を着ていました。
起毛素材・・・、毛が立っているもので、ベルベットやビロードのようなものをさします。
これらの素材、ものすごくクリーニングが難しいんですね。
というのは、雑に扱うと起毛している繊維が寝てしまい、元に戻せなくなってしまうんです。
また、アイロンがけもとても厳しく、直に当てることは不可能。
しわがついてしまうとなかなか取れないといった事が起こります。
ですから、この起毛素材、しみや汚れがつくととても厄介なんですね。
大國魂神社で、起毛素材を着ている人をたくさん見て、若干憂鬱になっていました。
来年はこれらがクリーニングに出てくるんだろうな、と。
気を引き締めていかないと駄目だなあと、思います。
仕事を丁寧にやるのももちろんですが、この手の素材を洗うときは環境を整えることも非常に重要なんです。
ドライクリーニングのカートリッジフィルターを早めに交換し、液の状態を保つということも非常に重要なんですね。
とにかく、起毛素材の多さを見て、早めの交換を肝に銘じました。
流行しだすかもちょっと心配。
流行りだすと、見た目がそっくりでもしっかりと作られていない商品も多数市場に出回ってしまいます。
すると、クリーニングでの事故が増えてしまうんです。
昔、ダウンが流行ったときに、粗悪品のダウンでクリーニング屋さんは苦しめられました。
メーカーに問い合わせてもすでに逃げちゃった後だったり。
起毛素材で粗悪品だとしゃれになりませんしね。
なるべくきちんとした商品が出回りますように。
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