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ポリウレタンの劣化を体験。

ポリウレタンの話題はここ数年、いろいろなところで取り上げられてきました。
クリーニング屋さんでも、ポリウレタン独特の注意を促してきましたし、ポスターなどでの表示をしていたところもあります。

おさらいしますと、ポリウレタンという素材は製造から3年ほどで劣化が始まり、ぼろぼろになってしまうのです。
これは服の製造ということではなく、糸が作られてからおよそ3年ほどで出てくる症状なので、糸が作られてから服になるまで2年を費やすと、1シーズンしか着ていないのに劣化が起こることがあるんです。

具体的にどういう風になるかといいますと、表面が割れてきたり、べたべたしてきたりします。
生地が破けることもありますね。

実は、日曜日にポリウレタンの劣化を体験したのでした。

子供をお散歩から連れ帰った後に、年末間近になってからでは遅かろうと部屋の大掃除を始めたんですね。
大きなものが部屋中に転がっていたので、いるものといらないものを分けて、入れ替えることが今回の目的でした。

ダンボールなど捨てるものを分け、本棚の上においてある、箱に手をかけたんです。
そのダンボールの中には、私が独身の頃にゲームセンターで取ってきた、UFOキャッチャーのぬいぐるみが押し込められていました。
その数、ざっと100体以上。
今思うと、何でそこまで集めたかな?といった感じです。

ダンボールをあけないで!という奥さんの悲鳴。(笑)
一切かまわず、ノリで開けてしまう私。(笑)

開けた途端、子供たちが寄ってきて好きなものを取り出します。
ウルトラマンや仮面ライダー、アンパンマンなど当時流行ったものはすべて取っていたので、子供たちは大騒ぎです。

チラッと奥さんの顔を見るとなんとなくやばそうな雰囲気。
話をごまかそうと、スナフキンのぬいぐるみを手にとって、懐かしいねえなんて言おうとしたその時でした。

スナフキンの帽子がべとべとしていて、触ると緑色が手について取れてしまいます。
帽子の部分はどこを触っても、そんな感じなんです。
すぐさま、ピン!ときました。

ポリウレタンの劣化だなと。

今から10年ほど前の代物ですからね、劣化していても全然おかしくないものです。
他のものはなっていないところを見ると、スナフキンの帽子にだけ、ポリウレタンが使われていたんでしょう。

めったに見られるものではないので、早速奥さんに見せてあげました。
機嫌は直ってくれませんでしたが・・・。

まあね、UFOキャッチャーのぬいぐるみですから、笑っていられますけど、これが服だとそうも行かないでしょうね。
またポリウレタンの製品は高価なものが結構多いんです。
高価なものを買う理由のひとつに、長持ちしてくれる、という思いが皆さんあると思います。
ものによっては、そうともいえないので製品を選ぶときは十分お気をつけくださいね。

その後のぬいぐるみですが、どうやら処分されそうです。
ちょっともったいないかな。

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