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厳密に言うと・・・。

今日は昨日のちょこっと続きです。

ダウンを水洗いしてしまい、あまりの変化に驚いたお話を昨日は書きました。
乾燥機で乾燥してみるといい、と言う話をしたのですが、実はこのときこういう質問をされたんです。

「乾燥機を使うと傷みませんか?」

思わず、こう切り替えしてしまいました。

「どんな風になるんですか?」

傷むと言っても千差万別です。
切れてしまうのか、穴が開いてしまうのか。
はたまた破れてしまうのか、色がくすんでいくのか。
そもそも傷むってどのような状態をさすんでしょ?とおもい、思わず聞いてみたんです。

すると、向こうも黙ってしまいまして。
具体的にどうと言うわけではなく、イメージですよね?と聞くとはいと答えます。

最近よく使われている傷むと言う言葉。
一般の人が何を指しているんだかいまいち分かりません。
具体的に毛羽立ってしまうとか、そういうのがあれば分かりやすいのですが、大体洗う前に皆さんおっしゃって洗ったあとには聞かないのです。

厳密に言えばですよ、そりゃ傷まないなんて事はありえません。
しかし、ではそれが致命的なダメージかと言うとそうでもない。
通常の範囲内だと思うんです。

物は使えばどんどん傷んでいきます。
そのままの状態でいくものなんてありえませんよね。
これは着用中からすでに始まっていますし、繊維の中には製造されてからすぐ劣化が始まるものさえあります。

つまり、傷む、と言うことは通常の話なのです。

たとえば、Yシャツ。
皆さん傷んでないと思うでしょうか。
これがですね、見事に擦れるところから傷んでいるんです。
首の周り、袖口、わきの下。
これらは常に擦れているので、見た目では分かりづらいですが、確実に磨り減っています。

その証拠にと言うと変ですが、ポリエステルはアルカリに弱く、強いアルカリを使うと溶けてしまうんです。
しかし、汗の汚れなどを落とすときはアルカリを使うので、どうしてもポリエステルが溶けて糸が細くなってしまいます。

もし、全然傷んでないのなら、全体的に生地が痩せていくはずなのですが、そうではないんです。
いつも擦れているところ、わきの下や手首のところから透き通って見えていきます。

つまり、他の場所に比べても磨り減っている、と言うことなんです。

冷静に考えれば、着用中に擦れれば磨り減っていくと言うことは分かるのですが、なかなか想像は出来ないようです。

厳密に言えば確かに傷んでいるかもしれません。
でも、皆さんが過剰に反応するのはちょっとおかしいと思うんです。
通常の劣化さえも、認められなくなってしまうと、クリーニングを受け付けることが出来なくなるかもしれない。

難しいのは、クリーニングで過剰に傷むと言うこともある、と言うこと。
適切な処理がされず、過剰に痛めつけられているケースもあります。
一般の人にはその差が分からない、そういう事もあるんではないでしょうか。

だからこそ、ひとまず冷静になって考えてみることが必要だと思います。
生地の擦れなどはプロとか素人とか関係なく、ちょっと想像すれば理解できるものです。
おかしいときはやはり、通常ありえないような状態になったりしますから。
おやっ?と思ったら、一度相談してみましょう。
そこから始まります。

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