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そうなるものなんです。

夕方、一本の電話が入りました。

「ちょっとお尋ねしたいんですが・・・。」

こういう切り出し方のお電話は実に多いんです。
大体が集配のご依頼なのですが、今日の電話はちょっと違いました。

「ダウンとフェザーのジャケット何ですが、表面に特殊な加工がしてあって、ドライクリーニングが×なんです。なので自分で水洗いをしたのですが、しわしわで薄っぺらくなっちゃって・・・。どうすればいいでしょうか?」

普段見ているダウンとはまったく違う様相なのでびっくりされたんでしょう。

でも、それが普通の姿、なんです。
ダウンはそもそも大きいものではなく、嵩高な物なんですね。
湿る事で嵩がなくなり、ペタンとした状態になります。
初めて洗ったようですからね、かなり驚かれたようです。

とりあえず、これだけでは情報が足りないので、いろいろ聞いてみます。
表面はざらざらしているのか?硬いのか?やわらかいのか?
硬いようではないので、加工といっても目立ったものではないようです。

ふっくらさせるにはどうすればいいか?そういうことなんですね。
ダウンをふっくらさせるには乾燥するしかありません。
水分を飛ばすと嵩が戻ってきて、ふっくらします。
しかし、ただ乾燥すればいいかというとそうでもない。
ダウンがよらないように、たたきながら乾燥するのがいいんです。
つまり、乾燥機での乾燥が良い。
ダウンはもともと芯まで乾くのに時間がかかるので、長時間回す必要があります。
すると、乾燥機での弊害も出てきてしまうのです。

たとえば、水分を含んだ重い衣類をたたきながら乾燥するので、最初のうちはその重量が衣類に直に伝わってしまいます。
すると、金具やファスナーなどのっ破損が起こりやすくなるのです。

これらを回避するためには、よく脱水する必要があります。
なるべく水分を抜いた状態で、乾燥機にかけると重量が減りますから壊れることがなくなります。
また、表にして乾燥すると直に金具やファスナーが乾燥機の内胴に当たるので、ファスナーを閉めて裏っ返しにして乾燥するとさらにいいでしょう。

洗うと、水分を吸ったりしてしわが出ます。
それらは当たり前で私たちはアイロンや機械で"整形”と言う作業をして形を整えてからお客様にお渡しをしているんです。
洗っても形が崩れないものはないんですね。

アイロンはただしわを伸ばすためにやっているんではないんですね。

上記のダウンの乾燥についてですが、他にファーがついていたりするとまた扱いが変わってきます。
お問い合わせのときは、衣類の情報をなるべく細かくお伝えしていただいたほうがよりアドバイスしやすくなりますので、ぜひいろいろとお話ください。

洗濯のご質問も、大歓迎です。

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