本物?
先日、気になるニュースがありました。
カシミヤと表示されていながら、カシミヤが使われていないと言ったニュース。
かなり深刻です。
100%物ではないので、余計分かりづらいのではないかなあと思います。
私たちは表示を信じて仕事をします。
しかし、中にはおやっ?と思うような品物があるのも事実・・・。
でも、なかなかまがい物だと断定するのは難しいんです。
糸は撚りや織り方によって感触がかなり変わってきてしまいます。
おやっと思わせるような感触を楽しむために、わざわざざらついた感触にしたりするものさえあるんです。
また、着用状況によって、ざらついてしまうことがあったり、クリーニングによってなる事もあります。
つまり、どの段階でこうなったのか?判断がとても難しいんですね。
これはクリーニング事故の難しさとも直結しています。
素材の特徴や、着用の仕方、保管の仕方、クリーニングの仕方など、あらゆる可能性があり、どこが原因と断定しづらいからなんです。
おかしくなっていたものがクリーニングによって表面化するなんてこともありますし。
当店でも、カシミヤをお預かりする際に、硬いと思うとお客様にお尋ねするようにしています。
最初からこんな感じだったか、クリーニングをしたことがあるかなど、可能性を探るべくいろいろとお聞きするんです。
中には、一度も洗ったことがないのに、カシミヤの風合いがまったくないものもあるんですが・・・。
もしかすると、ご表示かもしれませんね。
最近の偽装表示の報道のようなことが繊維業界にもなければいいんですが・・・。
お客様も信じて買っているでしょうし、私たちも信じて扱い方を選んでいます。
裾野が広いだけに、ないことを祈っています。
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