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高齢化の波

先日、当店の裏の方にある床屋さんがいらっしゃいました。
ちょうど月曜日で床屋さんはお休み。
お休みで良いですね、なんて話していたところ、休みなんかじゃないんだよ、とおっしゃいます。

そりゃまた忙しいのはいいことで・・・、なんていってみても微妙な返事。
どうしたのかな?と思うと、出張で床屋さんをしに行ったとのことでした。

お客様がどんどん来れなくなっているようなんです。
歩けなくなったりと言うことらしいのですが、歩けなくても髪の毛は伸びますしひげも生える。
本人も気持ち悪いと思います。
そこで、床屋さんが出張でお伺いし、きれいにしてあげるんだとか。

良いことじゃないですか、だんだんとそういう仕事も増えてきますよね、なんて言っていると、やはり浮かない顔。
どうしてかな?と思うと、どうやら、元気なときは安い床屋さんを利用していた、と言うことなんですね。
お伺いしたときに、いつも利用しなくてこんなときだけ頼んでごめんなさい、と言われたと言うんですが、複雑な気持ちだったとか。

困っているのはお互い様だと言う気持ちもあるのですが、今まで利用してもらってなかったということを考えると、貴重なお休みをつぶしていくのにどうしても抵抗があるんだとか。
今まで使っていただいたなら、感謝の気持ちも込めて喜んでお伺いしますけどね・・・、なんて言っていました。

複雑ですねえ。

どうしてもお得意さんという意識から抜けられないのかな。
贔屓する訳じゃないけど、長いお付き合いをしているとそうなってしなうのかな。

昔はよく自転車屋さんでありましたよね。
パンクしたので持っていくと、うちで買ったのじゃないから修理してあげない!なんてよく言われました。
ちょうど自転車がホームセンターなどで安く買えるようになり始めた頃の話です。

私たちクリーニング屋さんでも、似たような事はあります。
普段は他で洗っているんですが、しみがついたり大事な服が汚れたりしたときだけお持ちになる。
ここで紹介した、「他人の垢」の中でも同じような話が書かれていましたね。
これをどう思うかはやっているクリーニング屋さんしだいですが、中には困ったときだけ・・・なんて面白く思わない人もいるかもしれません。

逆に、信用して持ってきてくれたんだなと喜ぶ人もいるかもしれません。
自分たちの技術は評価されている!と喜ぶかも。

うちはどうでしょうか。
よそで洗ってきて落ちなくて、当店へ持ち込まれても別に平気なんですが、メンテナンスと言うことで考えるとアドバイスした方が良いかなあと思います。

たとえば、生地の柔らかさや色合いなどをみて、最初から気を使った方が良いという商品の場合は、きちんとお店を選ぶようにお勧めします。
全体的に汚れが吸着してしまう、逆汚染が起こってしまって手遅れになっている商品も実際にあるので、アドバイスをしますかね。

また、物によってはどうでもいい商品というのもあるのも事実。
そういうのは、自分で洗っても平気だよ、と言いますし。

やはり、商品を見て、その人がどういった着方をしたいのかを見て、それから、ですね。
そこからどういったメンテナンスを選ぶかはお客様しだいです。
予算もあるでしょうし、思いいれもあるでしょう。
これくらいなら全然平気、と言う方もいらっしゃるかもしれない。
だから、お客様次第、なんですね。

ただお客様が選ぶためにも情報は必要。
そのためにアドバイスをしている、と言うわけなんですね。

これからどんどん高齢化していきますし、どの商売もこのようなことは起こりうるでしょう。
人事ではないですね。

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クリーニング」カテゴリの記事

コメント

こんばんは。浅美です。私事ですが、受付の仕事に就いて1年を迎えました。途中でつらくなって辞めてしまおうかと悩んでいたとき。暖かい言葉を頂き、もう少し頑張ってみようと続けてきて、本当によかった。そして、いつも親身に相談にのって頂き、とても感謝しています。お客様にも声をかけて頂けるようになり、仕事帰りに「お疲れ様!」と笑顔で労いの言葉を頂戴し、大変なこともありますが、そんな疲れも溶けてしまうくらい嬉しくなります。まだまだ勉強中の身ですので、これからも、ご相談させて頂くことがあると思いますが、御指導頂ければ幸いです。
心をこめて。本当にありがとうございました。これからも、どうぞよろしくお願い致します。

投稿: 浅美 | 2008年5月 7日 (水) 03時47分

浅美さん、毎度です。
一年間、ご苦労様でした。
クリーニングってやってみると非常に難しく、また幅が広いと感じられたことと思います。

大変だなとか、やってられないなとか、そういった思いもあったことでしょう。

でも、それらを吹っ飛ばすくらい、お客様に温かいお言葉をかけていただけるいい仕事だと私は思っています。
実際、浅美さんもそれを感じている様子。
そのお話を聞くだけでも、いい受付をしているんだなあと分かります。

クリーニングは日々変化との戦いです。毎年新しい素材が出てきて、新しい事故が増えていきます。
どうかそれらを乗り越え、お客様に愛される受付を目指してください。

分からないことがあれば、遠慮なくどうぞ。
応援しております。

投稿: boribori | 2008年5月 8日 (木) 01時12分

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