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30日が1日?

夕方、給水しに二階へ上がると、テレビでクレームの話をやっていたんです。
これまた偶然にクリーニング屋さんにまつわるクレームの話があり、お水を飲みながらしばらく見ていました。

俳優の北村総一郎さんの話。

衣替えの季節に、クリーニング屋さんへ品物を大量に持って行った時の話らしいのです。
品物を出すと店員さんが受け付けてくれるのですが、仕上がりはいつですか?との問いに、1ヶ月くらいかかりますと言われます。
今着るものもあるのでそれは困ると言うと、お急ぎ便もあるのでそちらを利用されては?と言うらしいのです。
料金もさほど変わらないし、ではお急ぎ便ならいつ出来るの?と聞くと、驚きの答えが。

明日できますって。


番組では、本当は一日で出来るんじゃないですか?何て皮肉られていました。
また、さまーずの三村さんの洋服屋のアルバイトの経験から、すぐ出来るのに出来ないといっている、なんていうコメントもあったんです。

この話、聞いていてとても微妙に感じました。

まず、30日かかる品物が全部翌日に上がると言うのも、ちょっと不思議です。
衣替えの時期ですから、一冬の汚れがたくさん詰まった衣類もあるはず。
それを一日で出来るというのはいささか強引過ぎます。
ちゃんとクリーニングしているのか?と疑いたくもなる。

またもうひとつ引っかかったのが、本当は出来るのにと言うところ。
クリーニング屋さんの、衣替えの時期の忙しさ、一般の方には想像できないと思いますが、尋常じゃないんですよ。
クリーニング自体は、忙しくてもかかる時間は一緒です。
でも、次から次へと集まってくる品物は、完全に工場の処理を超えてきますし、一年の商売の半分以上がほんの一月くらいに集中してきます。

ですから、一ヶ月かかりますと言うのも、普通に理解できるんです。

でも、難しいのが冬物ばかりではないと言うところ。
冬物が集まる時期にも、同時に今着るものも集まるわけです。
それらは遅くなる事は出来ませんから、優先的に洗われます。
結果、急がない冬物は後に回されるわけなんですね。

おそらく、お急ぎ便と言うのは、そういったものの中に入れて急いで仕上げてくれると言うものなんでしょう。

さまーずの大竹さんが、みんながお急ぎ便を指定したらどうするんだよ!と言っていましたが、そういう風にならないように受付で振り分けていくんです。
物理的に、キャパシティを超える量は洗う事も仕上げる事も出来ませんので、冬物など急がなくてもよさそうなものはそういったお勧めをします。
おそらく番組で出たクリーニング屋さんも、お急ぎ便はこの時期お勧めしないんじゃないでしょうかね。
お客様に言われてはじめてお話しているんじゃないかなあと思います。

本当なら皆さんにお勧めしたいんでしょうが、それすら難しいほど衣替えの時期は忙しくなってしまうのです。

クリーニング屋さんの事情が分かりづらいのと、あまりにも仕上がり日の差が激しいので誤解を生んだんでしょう。
翌日出来るって言うのは私も首をひねりますけど。
品物によるんですよね。

ほんのちょっとしか見る事が出来ませんでしたが、番組自体がクレーマーじゃない?と言うようなつくりになっていてちょっとがっかり。
前見たときは、こんな風ではなかったんですけどね。

クリーニング屋さんの特殊な事情、なかなか分かりづらいと思います。
私たちもこれが悩みの種でして。
集中する時期に合わせて機械やスペースを配置すると、一年の大半使わないですから、過剰設備になってしまいます。
かといって、通常の量にあわせて設備すると、繁忙期にパンクしてしまう。
マリアナ海溝のように深く、エベレストのように高い需要の波が難しい要因です。

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