ボタンが割れて恐くて出せません・・・。
お昼頃一本の電話を頂きました。
お電話の先は、なにやら不安そうな声。
お話を聞いているうちに、その不安の意味が分かってきます。
ここ府中へ越してきて、クリーニング屋さんを利用してきたんですが、いいクリーニング屋さんに出会えなかったようなんですね。
クリーニングに出せば、汚れがまったく落ちてこないし、ボタンが割れて帰ってくる。
ボタンが割れてくる事がショックで、クリーニングに出すのが恐くなってしまった、とおっしゃっています。
ご利用していたクリーニング屋さんの名前を聞くと、最近市内で割りと評判のいいお店。
でも、私的には納得なんです。
生地が柔らかくなるようなものなので、洗いあがったあとがすべすべします。
肌触りのよさで評判だったんですね。
しかし、汚れ落ちが正直悪いので、クリーニング業界ではその辺がネックになって導入を見送っている人もいるくらい。
ただ、今後、環境の問題などからいずれ導入も考えていかなければいけない、と言うようなちょっと微妙なものなんです。
お客様によっては気になる人もいるだろうなあと思っていました。
さて、それとボタンはまた別の話。
ボタンの問題は、お客様も当然ですが私たちクリーニング業者にとっても、悩みの種です。
最近はオシャレになってきまして、ボタンも貝ボタンが多くなってきました。
ちょっとしたものでも貝ボタンが使われていたりして、割れたり欠けたりすることが多くなっています。
原因は、乾燥時の落下における衝撃、といわれています。
対策もなかなかないんですよね。
アルミホイルを巻く所がありますが、それでは衝撃に耐えられませんから、やはり割れる事があります。
中には、アルミホイルにスポンジがついているものもありますが、こちらを使っているとかなりよさそう。
当店では、ボタンガードと言う、ボタンをぐるっと囲ってしまうケースを利用しています。
これですとほぼボタンのわれは回避できるのですが、実はこの商品、すでに製造が中止されているんです。
同業者からの問い合わせでも、このボタンガードが一番多く、皆さん喉から手が出るほど欲しいのですが、肝心のメーカーさんがなぜか作りたがらないんですね。
何度も問い合わせをしてみても、口ごもるだけでなく、その話には触れないで欲しい、と言うようなそぶり。
その理由がいまいち分かりません。
商品自体、ある程度耐久性はあるんですが、やはり壊れるので数が減っていきます。
毎月補充したいんですけどね。
メーカーさんが特許をとっているので他の所も手を出せないし、苦しい状況になっているようです。
今は材料が高くなっているのでメーカーさんもやるのは嫌かもしれませんが、こういう商品こそ、必要な道具だと思うんですけどね。
こういった商品を提供してくれるとうれしいんだけどなあ。
冬の展示会でもう一度お願いしてみようかな。
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