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黒ずまないですよね?

先日、白いちょっと変わったシャツをお持ちになったお客様がいらっしゃいました。
初めてのご来店で、シャツも刺繍が施してあり、またその刺繍に対する表示もなく、お預かりするときにちょっと迷ったんです。

どうやって洗おうかなって。

刺繍がちょこっとなら大して気にしないのですが、今回のものは前面に全体的に入っています。
ドライクリーニング禁止のマークがついているので、水洗いをした方がいいのかもしれませんが、刺繍に影響が出ないとも限らない。

一応、お客様にその説明をし、良く見て判断してから洗わせてくださいと伝えました。

お客様、私が考え込んでいる姿が不安だったんでしょうね。
今までもクリーニングに出しているから、大丈夫でしょ、っておっしゃいます。
確かに以前も洗われているのなら問題ない可能性もあるんですが、問題はその処理方法なんです。
どのような洗い方で大丈夫だったのか、良く見て判断しないといけません。

こちらの不安はお客様に伝わります。

お帰りになろうと、ドアを開けた瞬間、お客様がパッと振り返り、こういったんです。

黒ずまないですよね?

黒ずませようとは考えてないですから、もちろんそのように洗うのですが、その時ふとこのような言葉が出るのはどうしてだろう?と思ったんです。

白いものをクリーニングに出して、黒ずんだ経験があるのか。
ご家庭で洗っていて黒ずんだ経験があるのか。

その意味が知りたくて、思わず質問しちゃったんです。

クリーニングされて黒ずんだ経験がおありですか?って。

お客様は、返事しづらい様子で、少し笑っていましたが、おそらくどこかで経験されているんでしょう。

黒ずんでしまうのもいくつか理由があります。
一度に洗う量の問題だったり、洗剤の量の問題だったり、洗浄時間の問題だったり。
他にも、ドライクリーニングなら溶剤の管理の問題だったりするので、一概にどれが原因とは言えないんです。
きちんと検証し、どこが原因か分からないと対処のしようがありません。

クリーニングって、感覚に左右されるんですよね。
すると、黒ずんだものを毎日見ていると、それが黒ずんでいるとは思わないんです。
逆に、真っ白をいつも見ていると、ちょっとした汚れが気になったりします。

クリーニング屋さんにも同じことが言えて、毎日自分が洗ったものを見ているので、黒ずんだ衣類を見ているとそれが当たり前でおかしいとは思わないんです。
おかしいと思えば、別の洗い方なり処理をするんでしょうが、その品質が当たり前だと、そのままなんです。

本当に、難しいもので。

とにかく、このお客様の不安を払拭してあげないといけません。
出来上がったときに、喜んでもらえるようにがんばろうっと。

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