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良い物とどうでもいい物の扱いの差は?

「もう、あったまきちゃう!」

朝、血相変えて、物凄い勢いでお客様がご来店。
何かあったな?とすぐ分かるほど興奮しておられます。

とりあえず、お話を聞きましょう。

興奮気味に一枚の白いジャケットを取り出し、これじゃあ着れないというんですね。
見ると確かに汚れている。
襟も黒いし見ごろにもぽつぽつとしみが。
洗ってなかったのかな?と思うと、クリーニングしてしまっておいて、いざ着ようと思ったらこの有様だ、との事。

そして、あまりにも頭にきたので、中河原にある某クリーニング屋さんへ朝一で向かい、ひとしきり言いたいことを言って、その後うちへ持ってきた、という事のようなんですね。

話の中で、お客様がこういうんです。

「はっきり言って悪いけど、良い物は一伸さんで、どうでもいいものは他のクリーニング屋さんへ持っていっていたんだ」

こういうお話をされるお客様、非常に多いんです。
でも、良い物はうちで、どうでも良い物は他で、という意味がちょっと分からないんですね。

良い物はしっかり洗ってもらいたいのか?
どうでもいいものは汚れが落ちていなくてもかまわないのか?

いつも不思議に思っていたんです。

せっかくの機会ですので、お客様に単刀直入に聞いちゃいました。
どういう違いなのか、と。

すると、いいもの=高いもの、どうでもいいもの=安いもの、何だそうで、だから分けているといいます。
じゃあ、安いものは汚れが落ちてなくても平気なの?というと、それはないというんですね。
もう少し掘り下げて質問をして見ます。

すると、うちとよそとの違いをこういうんです。

一伸さんはピシッと仕上がってくる。
他はだらんとして、ピシッと仕上がってこない。

この差でお店を区別していたらしい。
で、汚れはどこもそう大差なく落ちていると思っていたようなんですね。
だから、余計に、今回汚れが一切落ちていなかったのが頭に着た、という事なんです。

だんだん解明されてきました。

どうでもいい物といえども、やはりきれいになっていなくてもいいと言うわけではないんですよね。
クリーニングに出すって事は汚れを取って欲しいから出しているわけだし。

もしかすると、使い分けているという人たちはこういう感じなのかもしれませんね。

以前にも、クリーニング屋さんは仕上げが違うだけで洗いは変わらない、といったお客様がいらっしゃいました。
でも、洗いが変わらないなんて事はないんですよね。
洗う、という技術は、物凄く繊細で、変化が一番起き易い所です。
細かなところで差が出てしまうところですから、おのずとクリーニング屋さんによって、変わっていると思います。

うちで洗い直しをしてみることでとりあえず決着。
少なくとも、最初よりはきれいになるのは間違いないと思います。

良い物とどうでもいい物、お客様の中で分けられているようですが、それでも汚れたらきれいにしたいというのは同じだと思います。
クリーニングをどう捉えるか。
汚れを落とすためにしているはもちろんですが、長くきれいな状態で着用するため、と思うと必要なメンテナンスになると思います。
同じ一年着るのでも、だんだんと薄汚れていくよりも、いつも明るい色できれいに着ていたほうがうれしいですからね。

お客様、もう一伸さんで全部洗ってもらう、とおっしゃっていましたが、相当懲りたんでしょうね。
染み抜き代とかもかかったようですし、勉強代にしてはいささか値が張ってしまったように思います。

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