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かさがそばに。

夕方、お客様が傘を持ってご来店くださいました。
雨降ってないのに、変だなあ、これから降るのかな?と思っていると、お客様こうおっしゃいます。

この傘、ずっと前にお借りしてたんですが、長い間お借りしてありがとうございました。

とおっしゃいます。
とても丁寧な方で、こちらの方が恐縮してしまいました。

しかも、長い間お借りしていたのでこれをどうぞ、と戸隠のそばまで頂いてしまいまして。
うーん、まるでわらしべ長者みたいです。

重ね重ねありがとうございました。

さて、この話には続きがあります。
おそばを頂いた後に、実はクリーニングもあるんですとお客様。
取り出したのがベロアのジャケットと、中綿のベスト。
ベロアのジャケットのほうは、所々シミと言うか汚れがついておりまして、商品の性質上、ちょっと難しいかなといった印象。
がんばってみます、とお預かりしました。

問題は、中綿のベスト。
シミが前のほうにあり、別のクリーニング屋さんで洗ってもらったが落ちなかったと言います。
お客様は、見た感じ油のシミっぽいなと思ったらしいのですが、クリーニング屋さんの受付のお姉さんが、こういったんだそうです。

水洗いをすればきれいになりますよ。

それ聴いた瞬間、私と母がその場で、「それはない!」と口が揃ってしまいました。
見た感じ、確かに汚れは油のシミっぽいのですが、いくらなんでもこのしみが水洗いでおちるわきゃない。

確かに、水洗いってかなり汚れが落ちてくれるんです。
でも、何でもかんでも落とすってわけじゃない。
水洗いにも不得手なものはあります。

お客様、無駄なお金払っちゃいましたねえ、なんて笑っておっしゃっていましたが、内心気持ちのいいものじゃないですよね。

工場で仕事をしていない人には、こういう感覚的なものの判断はやはり難しいんだろうなあと思うんですね。
出来ない、と言うのではなく、日常汚れと洗った結果を見ているわけではないので、経験から来る予想が出来にくいんです。
自信満々に言ってくれたらしいので、いい子だとは思うんですけどねえ。

クリーニングって、感覚的なところが多いだけに難しいんですよね。
仕事をしている人は、経験から予想は出来ます。
でも、それを人に伝えるって感覚だから難しい。
分かりやすく、でも、間違った伝え方をしないように、ってかなり難しい。

一度水で処理をしてしまったらしいので、正直微妙ですが、お預かりしてがんばってみることにしました。
落ちればね、また次ぎ着れますから。

油っぽいシミか、水っぽいシミか、そこ間違えるとだめなんだけどなあ。
うーーーーん・・・。

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