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化学繊維は悪者?

実は、ずーっと前から思っていたことがありました。
それは化学繊維についてのことなんです。

なんといいますか、自然なものが好まれるというのは分かるのですが、その反動で、化学的な物に対する風当たりが強いような気がするんです。

たとえば、綿100%は非常に好まれます。
しかし、ポリエステルが混ざると、途端に評判が悪くなる。
もちろん、それなりの理由があるのも分かります。
肌触りの問題や、中には化学繊維だと痒くなるという人もいらっしゃいますから。

しかし、そういう正当な理由以外で、化学繊維が悪く言われることも実際多いのです。

先日も、そういう場面に出会いました。

とあるお客様が、娘さんの紺色のスーツをお持ちになったんです。
生地が薄いので、このお母様、あまり気に入ってなかったようなんですよね。
店頭で、色々と気に入らない点をいくつか話していたんですが、その締めくくりにこういわれたんです。

化学繊維でも混ざっているんでしょ。いいものじゃないから。

いや、ちゃんと毛100%なんですよね。
確かに、しっかり出来た商品ではないかもしれない。
でも、それは化学繊維が混ざっているからではないんです。

でも、日常で、このように商品が粗悪品と感じると、化学繊維が混じっているから・・・・、というお客様は本当に多いんです。

化学繊維ってそんなに悪者なんでしょうか?

時代が変われば常識も変わりまして、昔はポリエステルやナイロンなんて、重宝されたんですよ。
ものすごく強い繊維と言うことで、ポリエステルなんかは商標名のテトロンという名前が通常使われていたくらい。
今でも年配の方は、テトロンという言い方をしますしね。

大昔、化学繊維の出始めのころや、新しい繊維の出始めって確かに問題のあるものはありました。
しかし、だんだんと改良されていって、今では化学繊維でも、その繊維にあったしっかりしたものが存在しています。

綿や麻などは植物系の繊維なのですが、これら植物系の繊維の特徴とは違いますが、化学繊維には化学繊維なりのいいところがあるわけです。

化学繊維が何でも悪いわけではないんですよ。

私のような体の大きな人が、普通にウールのしかも細い糸でスーツを作ったらどうなるでしょうか。
たいてい、ズボンのまたの部分が薄切れてきて穴が開いてしまうでしょう。
しかし、こういうときに、10%くらいポリエステルが入ると、一気に強度が増し、強くなります。


ただし、化学繊維の特徴で、汗を吸わないというものがあります。
この点に関しては、着心地の面から言っても、どうしても植物系の繊維に軍配が上がってしまうんです。

皆さんが感じる衣類の問題点も、実は素材だけでなく、糸の撚りや織り方もずいぶん関係しているということだけ、ご理解ください。

私がはいている綿100%のズボンですが、同じ綿100%なのに、メーカーによって品質にばらつきがあります。
中にはすぐ穴が開いてしまうものもあるんですが、これは繊維の問題ではなく、色の撚りと生地の織り方の問題なんですよ。
確かに着心地はいい、けど強度が足りない良い例ですかね。

冷静に見極めることはとても重要です。
闇雲に何かのせいにすると物事の本質が見えなくなり、同じ失敗を繰り返してしまうからです。
原因を知ることが出来れば、それを次に生かせるはず。
衣類の場合は、買うときにいい衣類を選ぶことが出来ますし、洗うときにきちんとしたクリーニング店を選ぶことが出来るようになります。
繊維の事など分からないことがありましたら、遠慮なくおたずねください。


一伸ドライクリーニング店 
カシミヤ・アンゴラ専門店 カシミヤクリーニング.COM
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工藤隆史
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