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それは染み抜きなんだろうか?

ここ数ヶ月引っかかっていることがありました。
それは、染み抜きと洗いについてなんです。


技術的にどうこうと言うのは、仕事ですからいつでも悩んでいますし、何か新しいものはないかと常にアンテナを張り巡らせているようにしているんですが、今回気になっているのは、私のことじゃあないんですね。


数年前から、世間の染み抜きの需要が一気に高まりました。
これはひとえにカリスマ修復師福永さんの努力そのものだと私は思っています。
もちろん、他のクリーニング屋さんも努力をしていることは間違いないのですが、テレビに出て、染み抜きできれいになるものだとはっきりと示したのは福永さんだと思うんですね。


その証拠になるか分かりませんが、グーグルトレンドで染み抜きの検索数がぐっと上がったのが、2006年あたりから。
確かためしてガッテンに出たあたりじゃあなかったかと思います。


その後、ネットでも染み抜きを受けるクリーニング屋さんなどが増えてきました。


それ自体は、クリーニング業の活性化ですからとてもいいことだと思うのですが、どうも気になるのが、消費者が染み抜きに意識が集中しているようなのが気になるんですね。


というのも、洗って落ちるものまで、染み抜きをして欲しいというお客様が増えているんですね。
その度に、これって洗っても落ちないと思われているのかなあと、いつも思うんです。


ただ、ではすべてが誤解なのかというとそうでもないから余計難しくさせています。
というのも、実際他のクリーニング屋さんを何件回って頼んでみても、まったく落ちないので、クリーニングじゃあ落ちないんだと思ったとおっしゃるんですね。


では、その品物をうちがお預かりし、普通に洗うと落ちてしまう。
どういうこと???と思うわけです。


クリーニング屋さんにも差がありますから、洗いで落ちるものだ、と勢いよく言えない理由がここにあります。
また、そういったクリーニング屋さんが割りと多いんですね。
ですから、余計消費者の皆さんには、染み抜きで、というイメージが強く残るんじゃないかと思うんです。


わたしは洗って落ちるものは洗って落としたほうがいいと思っています。
染み抜きももちろん必要ですが、何でもかんでも染み抜きというのはちょっと違うかな、と。


せっかくね、染み抜きに対するイメージがよくなってきている分、クリーニング、洗いに対するイメージもよくなっていって欲しいなと思うんです。
クリーニングそのものも、いいんだよってもっと知って欲しいですね。


一伸ドライクリーニング店 
カシミヤ・アンゴラ専門店 カシミヤクリーニング.COM
東京都府中市住吉町2-17-13
工藤隆史
TEL 042-362-6470
定休日 日曜日
営業時間
朝8:00~夜10:00
★宅配も随時受け付けております。お気軽にお問い合わせください。
集配エリアはこちら。

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コメント

初めてコメントさせていただきます
以前からブログは拝見し、勉強させていただいてます
ありがとうございます

で。。
未だに一般のお客様は「ドライクリーニング」が何か(どんなものか)良くご存じないと思います。
(洗ってから片付ける、というより着る前に洗う!なんて怖い事を言われる事もあるのですから。)
ウエット然り、Wクリーニング然り、です。
ましてや溶剤管理がきちんとされているお店…なんて感覚はほとんどないと思われます。

そんな中でいわれるように「しみ抜き」のメディア情報が流れ、
気軽に相談できる「安心して衣類を出せる」クリーニング店もない場合
どうしても「一般論」になるのでしょうね。
一般論がその程度だということなのだと思います。

今後どのようにして周知するのか、
どのようにしてクリーニング店の方々に「自覚」を促すのか。。
価格競争に走っておられる大手店が多い状況では
品質云々…が伝わるでしょうか…?

…って、何を勝手に(初めてなのに)熱くなっちゃってるのでしょうね。
すみませんでした。

ただの消費者(客)の声なのでした。

投稿: みかゴジラ♪ | 2009年6月 1日 (月) 12時57分

みかゴジラ♪さん、初めまして。
コメントありがとうございます。

思わず熱くなるほど、的をえた内容だったのかしら。(笑)
でも、消費者の立場からすると、切実なんですよね。
ここがクリーニング屋さんに伝わっていないんだと思うんです。

クリーニング屋さんも、みんながんばってはいるんですね。
ドライと水洗いの違いは、私が知っている限りでも、ネットが流行りだしたころにもクリーニング屋さんは一生懸命、啓蒙活動をしてきました。
でも、どうもなかなか伝わらない。
表現の問題なのか、メディアの使い方なのか。

また、クリーニング店独自の名称もありますから、そのサービスがどこでもあるものなのかと言うこともありますね。
たとえば汗抜きという言葉一つとっても、お店によって作業は千差万別。
自分のお店の洗い方を上手に宣伝できたとしても、それが業界全体の洗い方ではないという問題もあります。

溶剤管理なんて気にするお客様は確かにいらっしゃいません。
そういえば、昔、溶剤管理のいい店を選んでランク付けして発表しようなんて話を聞いたことがありましたねえ。
でも、溶剤管理がよければいいクリーニングかというとそうじゃないんですよ。
溶剤管理は、洗うときに必要な条件ではありますが、洗うという作業はそれ以外にもいろいろと注意する点、ポイントがいくつもあります。
溶剤管理だけ気をつけていればいいのなら、アルバイトが洗ったものでも、問題ないんですから。
でも、実際はそうはならないでしょう?
大手さんも、安かろう悪かろうだけではなく、溶剤管理などには十分気をつけているところも増えていますからね。

問題なのは、クリーニング店がどこも同じと思われていること。
そして、みんなほぼ同じ方向を見ようとしていることではないかなあと思うんです。
でも、一人一人は、他とは違うよと思っているから不思議なんですね。

皆さん自営業者ですから、強制することも出来ません。
価格競争も、必要です。
みんながみんな、高料金のクリーニング屋さんを利用できないし、必要としていない人もいるわけです。
安いクリーニングで十分というお客様には、安売りチェーン店が絶対必要なんですね。

そこは否定する必要はないと思います。
そういう商売なんですから。

ただ、こうしてブログを書かせていただいて、共感してくださるクリーニング屋さんも出てきています。
テレビに出たり、メディアに載るなど派手なことは出来ませんが、少しでも意識に投げかけが出来て、それがいつか花が咲いてくれたらいいなという思いはあります。

まっとうなクリーニング屋さんはいるんですよ、確かに。
そして、共感もしてくださるんです。
以前、ここで話したセカンドオピニオンの話も、地元の組合で話をしてくれたという人もいます。

ねえ、いつか大きな波になってくれるといいですね。
誰が言ったとか、大本は誰だとか、関係なく、自分たちの仕事の話ですから、どこからでも、気づいた人から、はじめてくれればいいなあと思いますね。

という私は、出かけていって知り合いになった人がいると、この手の話をよくしますよ。
草の根運動とでも言うのかしら。(笑)

投稿: boribori | 2009年6月 2日 (火) 01時19分

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