クリーニング屋さんになるにはどうすればいい?第二弾です。
この企画、意外と評判いいですね。
クリーニング屋さんになりたいと思っている人、興味ある人が潜在的に多いんでしょうか。
クリーニング屋さんをやるには、仕事ですからやはりそれなりの知識が必要だと思うのですが、その前にクリーニング師という資格があるんです。
営業の形態によってはこれが絶対必要。
クリーニング師は、工場に一人必要なんです。
ということは、工場が付属しているクリーニング屋さんには必ずひとりいることになります。
逆に言うと、工場が併設されていないと、クリーニング師が必要というわけではないのです。
ここがミソですね。
取次店タイプやデリバリータイプなどは、クリーニング師の資格が要りません。
もちろん持っていればそれに越したことはありませんが、必ずいるものではないのです。
この点で、上記の二種類はいくらかハードルが下がると思います。
では、どうやってクリーニング師の資格を取るか?何ですが、これは年に一回、各都道府県において試験があります。
実技と知識の二種類。
知識は洗濯物の処理知識、公衆衛生、衛生法規の三つから出題されます。
全30問。
6割の回答で合格・・・・・、と聞いています。
実技試験は、アイロンがけとしみと繊維の鑑別。
アイロンがけは、各都道府県によってまちまちなので、所によっては非常にとりやすい所があります。
東京都では、襟と片袖をアイロンがけ。
時間は3分だったでしょうか。
しみと繊維の鑑別は、五種類の布が用意されていまして、それについているしみを選ぶというものと生地を選ぶというもの。
回答が用意されているのでその中から選択していきます。
5問中3問以上で合格。
実際にどうやってクリーニング師の勉強をするかというと、こんな本があります。
よくわかるクリーニング講座 クリーニング師編
また、クリーニング師試験の前には、必ず講習があるので、それを受けると受かりやすいとも聞きますね。
友達は中学の頃に、母親が受けるので一緒についていって受かったそうです。
ですから、とること自体はそれほど難しいという資格ではありません。
ただ、資格を取れば洗ったり仕上げたりできるか?というとそれも非常に難しい。
結局、資格で得た知識以上にさらに勉強をしないといけなくなりますね。
昔のクリーニング屋さんでは、どこかへ丁稚奉公へ行くのが主でした。
数年間修行に行きまして、帰ってきてものになる、といった感じ。
現在は丁稚奉公ではなく研修制度として確立されていまして、大手さんがやっているようです。
また、クリーニング学校というものもあります。
私は東京のクリーニング学校に通いました。
こちらは、火曜日から金曜日まで週4回。
夕方6時から9時まで授業があります。
期間は一年間。
一年かけてみっちりと教え込まれますので、すごいですよ。
繊維の知識、洗濯の知識、必要な資格も全部取らせてもらえます。
必要な資格とは、クリーニング師以外にいくつかあるんです。
危険物の資格も必要ですし、大きさによってはボイラーの資格も必要。
規模に応じて必要となるものが違いますのでご注意を。
アイロンがけも一応教えていただけます。
手仕上げができるレベルまで教えてくれますかね。
費用はかなりかかりますけど。
確か60万から70万くらいだったかなあ。
ホームページがありました。
東京クリーニング学校
オーソドックスなクリーニング屋さんをやるにしても、大きな工場を経営するにしても、かなり時間をかけて勉強をしなければできません。
ただ、裏わざとして、クリーニング師の資格を自分が持っていなくてもいいのです。
要は工場に一人いればいいので、クリーニング師の資格を持った人を一人、雇うことができればいいのですが、その人がよそへ行ってしまったりとリスクが高いので、やはりご自分で取得されるほうが好ましいと考えますね。
さて、以上が工場を持つ人が勉強したほうがいいというもの。
では、取次店やデリバリーなどの営業専門店ではどのように勉強をすればいいのか?
基本デリバリーや取次店はクリーニングの形態はしていても、自分たちが技術的な仕事をするわけではありません。
ですが、お客様への説明、危ない商品の知識などやはりあったほうがトラブルが少なくてすみます。
やはりクリーニング師の資格を取るときと同様、全般的な知識があったほうがいいと思います。
ただ、それとお客様を取れるのとは別の話。
実店舗がなかったりすると、相当の営業努力が必要なようですから、クリーニングとは別に営業の勉強もしたほうがいいかもしれませんね。
クリーニングの仕事についた後も、勉強はしようと思えばいくらでも出来ます。
業界内に団体もありますし、また染み抜きの勉強会もたくさんあります。
セミナーや講習会もたくさんありますね。
自分が必要としているもの選んで勉強もできます。
そういえば私も、勉強は学校に通いながら、往復の電車の中で、相当本を読んだ記憶がありますね。
洗濯とかクリーニングという名前がついた本を片っ端から買い込んで、ずーっと読んでいました。
洗濯もクリーニングも基本は一緒ですから、あの当時に一生懸命読んでいたのが今の基本になっています。
学校の仲間には、洗剤の勉強が好きだねえとからかわれましたけど、やったもんがちですからね。
クリーニング屋さんの勉強は、いろいろな方法があります。
独学でもできますし、学校に通うのも手です。
弟子入りという手もありますね。
勤めながら勉強もできます。
自分に合う方法を探してみましょう。
クリーニング屋さんになるための勉強は、かなり苦労しました。
書き出すとかなり出てくるんですよね。(笑)
明日は、必要な設備編。
どこまでかけるか、お楽しみにー。
一伸ドライクリーニング店
カシミヤ・アンゴラ専門店 カシミヤクリーニング.COM
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