クリーニング屋さんになりたいですか? ~人員編~
クリーニング屋さんになるにはどうすればいいか?第四弾です。
さて、クリーニング屋さんをやるとなると、一人でできるのか?という不安があると思います。
これもやり方次第でできないことはありませんが、当然一人でやるとなると限界が見えてきます。
取次店方式のクリーニング屋さんですと、お客様がお店へ来ていただく方式ですから、一人でも何とかこなせないことはない・・・・。
でも、衣替えの繁忙期になると、一人でこなすのはかなり厳しくなりますね。
まあ、その時だけパートさんを雇うという手はありますが。
デリバリー方式のクリーニング屋さんも、一人で出来ないことはない・・・・・、けど一人でやるのはかなり大変。
電話の受付などかなり工夫が必要になると思います。
それに、体が一つしかないので、もし引き取りが重なってしまった場合や、遠距離が続いてしまった場合など、対応が出来なくなる恐れも。
規模にもよりますけど、それなりの収入を得ようと思うなら、それなりの規模にする必要がありそうです
そして、工場を持っているクリーニング屋さんを考えている人は、一番悩むんではないでしょうか。
工場は一人じゃ無理だろうと思いますし、何より生産するのは一人よりも複数いたほうがいい。
しかしその適正人数はどれくらいかいまいち分かりません。
結論ですが、規模によって、やり方によって、一人からでも十分出来ます。
もちろん一人になると生産能力はがたっと落ちますが、逆に品質にこだわって仕事が出来るため、高品質のクリーニングをすることが可能です。
お客様のご理解を得られれば、納期もそれなりにいただけますから、一人でも出来ないことはない。
実際、お年を召したクリーニング屋さんなど、一人でやっている例もありますからね。
でも、高品質一本でやれるほど度胸のあるクリーニング屋さんは実はそんなに多くはありません。
普通は、お客様の出しやすい価格設定の中で、品質も作っていくので、どうしても品物の量が増えていきます。
すると一人ではかなり厳しい。
一番厳しいのは仕上げの部分ですから、当然ここにてこ入れをする必要があります。
どこまでの品質で納品しているかによりますが、それなりの品質であればパートさんを雇うことで解決できます。
人数は、出来るならぎりぎりがいい。
というのも、人を雇いだすと、人件費が驚くほどクリーニングのコストを占めることにすぐ気づくのですが、雇いすぎると到底やっていけなくなってしまうのです。
ですから、クリーニングという商売では、いすに座っている社長業をイメージしてはいけないんですよ。
自分が座ってみているのなら、パートさんを一人雇う代わりに自分が仕事をするような意気込みがないと、最初はかなり厳しいと思います。
また、高品質でやっているクリーニング屋さんでも、全部自分がやっていると、今度は外へ集配に出かけられません。
お店だけでは品物が足りないですから営業に出る必要がある。
するとやはりここで人が必要になってきますね。
現在では、職人さんというプロを派遣してもらうことが出来ますので、品質にこだわっている所でも雇うことが出来ます。
しかも、一年契約から、日雇いまであるので、自分たちのやり方に応じて頼むことが出来ます。
でもねえ、これも後何年続くか分からないんですよ。
というのも、ここ十年以上、職人さんを使わないでパートさんにシフトしていった結果、職人さんがいなくなってしまったんです。
残っている職人さんも、かなり高齢で60歳以下の人なんて聞いたことがありません。
もう何年かするとプロの職人さんはいなくなってしまうかもしれない・・・。
さて、人員について書いてきてひょっとするともうお気付きの方もいらっしゃるかもしれません。
パートやアルバイトの話は出てくるけど、社員はどうなの?と。
そう言う風にお気付きの方、鋭いなあ。
社員はですねえ、雇えなくはないですが、かなり厳しいと思います。
実際、私の友達でも社員として雇っている所はある。
でも、相当の営業努力をしていかないと回っていかないみたいですね。
というのも、クリーニングの現在の状況に関係しているのですが、クリーニング業界は今や年間3分の1くらい赤字の月があるんです。
利益が出る月もそう多くなく、トントンの月の方が多いかもしれません。
これは衣替えと連動しているのですが、どうしても衣類が集まってくる月が決まってしまうんですね。
ですから忙しいときは、朝から晩まで働いても仕事が終わらない。
でも、ないときは、朝仕事をすると、1時間ほどでなくなってしまうなんて事も少なくありません。
パートさんやアルバイトなら、仕事があるだけですみますが、社員になると仕事がなくても毎月決まったお給料を払わなくていけない。
それをしていくためには相当の営業努力が必要というわけです。
昔は社員を雇っていたんですけどね。
また、丁稚奉公も普通にいましたし。
都合よく人を雇っていった結果なのでしょうか・・・。
まとめますと、クリーニング屋さんをやるために必要な人数を決めるには、その前にどのような営業形態で、どのような品質・料金で営業するか決めることが先決です。
それによって集まってくる品物の量が決まってきますから、合わせた人員が必要になります。
切り詰めてやっていくことも可能ですし、人を雇ってやっていくことも可能・・・・・ですね。
でも、最初は出来ることからはじめていくのが一番だと思います。
というのも、集まるかどうか分からないのに、人だけ雇ってもダメですよね。
人も機械もあとから増やすことが出来ますから、まずは自分で出来るだけやっていくのがいいのではないでしょうか。
目標を持たないとダメですが、最初から目標の通りに大きく構えてもいいことは無いように思います。
お店も成長していくことが大事だと思いますね。
いよいよ明日は、この話の締めくくりをしてみようかと思います。
お楽しみにー。
一伸ドライクリーニング店
カシミヤ・アンゴラ専門店 カシミヤクリーニング.COM
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工藤隆史
TEL 042-362-6470
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