情報は出て行かないと得られない。
昨日の展示会は、かなり良かったんです。
通常、クリーニング屋さんの展示会と言うと、機械の展示、資材の展示にあわせて、販売も行われ、買い物に終始してしまう傾向があるのですが、昨日はちょっと違いましたね。
今年関東で一番大きな展示会と言うだけあって、販売も力を入れていましたがそれ以外にも力が入っていました。
まず、新溶剤の実演も行われていました。
私たちが使っている、ドライクリーニングの溶剤と呼ばれるもの。
洗う液体ですね。
これが、いろいろなところで規制に引っかかっています。
まだ若干の猶予はあるものの、いずれ別のものへ転換を図らなければなりません。
ここ数年、いろいろな新溶剤と言われるものが出てきていました。
それの実演がされていたんです。
みなさん、衣類を持ち寄って、洗浄テスト。
各々、溶剤には特性がありまして、どれも一長一短。
繊維によっては洗えないものも出てきますから、皆さん慎重に実演を見学していました。
また、新しい洗浄方法の提案などもありまして、こちらも実演が行われていましたね。
もうすごい人だかりで、皆さんの意識の高さがはっきりと分かります。
洗剤も開発されていきますし、それに伴って新しい洗浄方法が出てくるんですね。
基本、洗濯の根幹は変わらないのですが、使われている薬剤によって、やはりいろいろと調整は必要になります。
洗浄時間や温度などなど、かなり重要なんですよ。
今年はいくつもの展示会を回ってきましたが、大きく分かれてきているなと感じています。
それは、例年のごとく、代わり映えもなくただ販売をしているだけの展示会と、販売もしているが新しいものを提案している展示会と、二極化してきているように思います。
これはクリーニング屋さんの周辺にいる業者さんたちの変化を表しているんですね。
私たちも厳しいのなら、その私たちに資材や機械を提供している人たちはもっと厳しい。
必然的に変わらないといけないんでしょう。
私たちも仕入れて仕事をしていますから、この変化は意外と大きいのかもしれません。
変化が徐々に私たちに伝わり、それが今度はお客様へ伝わっていくのかなと想像していると、なんだか楽しくなってきました。
帰り際に、ダンディーなおじさんに声をかけられたんです。
お父さん、さっきもいたよね?と。
どうやら、私と入り時間が一緒だったようで、3時間ほど展示会場にいたのにびっくりした様子。
そして、こういったんですね。
やっぱり、展示会に出てこなきゃだめだよ。
情報が入らない。
まさにその通り。
現場に出て行かないと、生きた情報は出てきません。
お店で、工場で、洗って仕上げるだけが私たちの仕事じゃないんですね。
日々新しい繊維も出てくるし、新しい洗剤も出てきています。
また、事故品などの情報もありますし、私たちを取り巻く環境の話もあります。
展示会に出て行くことも立派な仕事です。
昨日はかなりな人手でしたが、東京周辺の業者の数はこんなものじゃないはず。
もっともっと出てこないといけませんね。
一伸ドライクリーニング店
カシミヤ・アンゴラ専門店 カシミヤクリーニング.COM
東京都府中市住吉町2-17-13
工藤隆史
TEL 042-362-6470
定休日 日曜日
営業時間
朝8:00~夜10:00
★宅配も随時受け付けております。お気軽にお問い合わせください。
集配エリアはこちら。
| 固定リンク | 0
「クリーニング」カテゴリの記事
- 柔軟剤の匂いをつけたい人と、つけたくない人と。(2024.10.02)
- 新たな形の支援を。(2024.09.29)
コメント