日本が誇るクリーニング機械。
クリーニングで使われている機械にはいろいろ種類がありますが、その中でも激変したのはyシャツの機械じゃないかと思うんですね。
本当に昔、Yシャツを仕上げるのに機械なんてなかったんです。
手仕上げばかり。
で、そのうちにプレス機が登場しました。
そのプレス機も、Yシャツ専用というわけではなく、平面をプレスするようなもの。
シーツなどと兼用だったわけです。
そのうちどんどん進化していきます。
スリーブといって、袖専用の機械が登場したり、三ツ山といいまして襟と袖口専用の機械が出てきました。
これらと、先の平面のプレス機を上手に使って仕上げているところはまだあります。
最後はアイロンで仕上げ券畳みをしているんですね。
そして、ついに一度のプレスでYシャツのボディー部分がプレスできる機械が登場しました。
これは非常に画期的でしてね。
三ツ山で襟と袖口はプレスしますが、後は身頃も袖も全部一度にプレスしてくれます。
この機械の登場で飛躍的に仕事が速くなり、また生産性が上がることによりコストカットが出来て、Yシャツの値段が下がっていったんですね。
今ね、この機械、日本だけじゃなくて世界で売れているんだそうです。
この話は10年ほど前に聞いていたんですよ。
アメリカから注文が入って今忙しい、そんな話を聞いたんです。
で、当時Yシャツの機械は、ボディー部分が薄っぺらかったんですね。
これは日本仕様だったんですが、これではアメリカでは使えないらしいんです。
立体的に仕上げたいという要望、体が厚いということを加味して、ボディーが厚い機械が作成されました。
今私たちが使っている機械も、昔に比べるとぜんぜんボディーが厚いんです。
昨日ですね。機械のメンテナンスをしてもらいに、メーカーさんがやってきました。
そこで聞いた話でびっくりしたのが、なんとこの機械、世界で20%弱のシェアを誇っているんだとか。
メーカーさんの60%が海外向けなんだそうです。
10年で本当に様変わりしたようですね。
担当の方も、先週までドバイにいっていて、来週はオーストラリアへ行くんだそうでまさに世界をまたに駆けているといった状態です。
ホテルなどへ納品しているという話ですから、もしかして海外のホテルでyシャツをクリーニングしたとき、日本の機械で仕上がっているのかもしれませんよ。
海外の機械の方がいいものも当然あります。
また、最近は中国の機械も台頭してきました。
これから、クリーニング機械の世界も変わってくるんだろうなと思います。
10年後はどうなっているでしょうかね。
もしかすると、うちの機械も全部中国製に変わっているかもしれませんね。
競争していい商品が出来ることは大歓迎です。
でも、本音では日本のメーカーさんにがんばって欲しいですけど。
がんばれ!!日本のメーカー。
一伸ドライクリーニング店
カシミヤ・アンゴラ専門店 カシミヤクリーニング.COM
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コメント
レザさんですね。
先月末、北海道を一緒に旅した仲です。
こんど新聞に載りますよ。
投稿: まこっちゃん | 2009年10月15日 (木) 21時56分
まこっちゃん、まいど。
そうそう、その人です。
彼は本当にすごいね。
今度の機械を作った人だから、彼にメンテしてもらうと別の機会の様にきれいに仕上がるようになります。
うちの母のお気に入り。(笑)
ああいう人が年に一度来てメンテしてくれると非常に助かるんだけど、なかなかうまくいきませんな。
投稿: boribori | 2009年10月17日 (土) 07時43分