服って難しいと思いませんか?
ただいま、中国で行われている、Texcare Asiaに行っております。
メールなど返信が出来ません、ご不便をおかけしますが、何卒ご容赦ください。
クリーニングと言う仕事柄でしょうか、たまに思う事があるんですよ。
服って本当に難しい。
これは製造しているアパレルさんは思わないことかもしれません。
洋服のメンテナンスを請け負っているクリーニング屋だから感じることなのかもしれませんが、洋服って難しいと思うんですよ。
まず、値段が一定していないでしょ。
スーツと言ってもピンきりで、吊りで2万円のものからフルオーダーで100万するものもある。
でも大抵クリーニングに持ち込まれるときは、どんなスーツでもスーツですとしか言われません。
ある程度物が良くなってくると、ひと目見れば分かるのですが、それも難しいものがあります。
たとえば素材にしても難しい。
ウールと一口に言っても、これまたピンきりであるんです。
産地で上質なものとかもありますし、また、羊から取る部位によっても品質は変わってきますよね。
それは綿も同じ。
綿にも種類がありまして、海島綿(シーアイランドコットン)と呼ばれるものはとても細く長く、上質と言われています。
また素材だけではなく、糸のよりや織り方などによってもぜんぜん変わってきてしまいます。
そして、これが一番難しいかもしれない、デザインや流行。
私たちクリーニング屋は素材やつくりなどを勉強しているので、それに基づいた値段ならある程度分かるんですが、これがデザインから来るととたんに難しくなる。
正直な話、これがそんなにするの?と言うものもあるんです。
でもきっとそれには、デザイナーさんの意図が入っていたり魅力が詰まっていると思うんですよね。
素材、つくり、品質、デザイン、などなどもろもろが影響して作られている衣類ですから、本当にいろいろと勉強していないとついていけなくなってしまいます。
あるときは素材から判断をし、またあるときは値段から類推もします。
長年の経験を生かすこともありますね。
どちらにせよ、衣類は本当に難しい。
この難しさを感じているクリーニング屋さんは、細かく丁寧に分けて洗うんだと思います。
同じスーツ、同じセーターなんですよ。
でも、実は同じじゃないんです。微妙に違う点を感じ取り、あわせたクリーニングをする。
だからこそ、きれいになるし、いい状態を維持できるんですよね。
何でだめなの?何で洗えないの?と日々格闘しています。
一伸ドライクリーニング店
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