うちじゃなくても良いんじゃないでしょうか?
昨年より、どこの企業も厳しくなってきています。
その影響もじわりじわりと出ているのも事実。
集配にお伺いしている企業様より、色々とご相談を受けるようになりました。
一番多いのが価格の交渉です。
こちらも厳しいご時世を知っているつもりですし、なるべく出来る限りの事をしたいのですが、やはり限界もある。
当店の仕事では、ここが限界、というのがどうしても出てきてしまうんです。
色々切り詰めて見るんですよ。
配達のコストを見直してみたり、包装のコストを見直してみたり、洗いや仕上げで出来るところはないか?考えて見たりします。
でも、昔のように量が出ているならまだしも、必要な分だけ、しかもともすれば数着しかないような状態では出来ないんですよね。
またたとえ量が出たとしても、当店で出せる品質にも限界があります。
これ以上悪いものは出せない、と言う思いもありますから、ここにも限界が出てくるのです。
下を見ればキリがありません。
当店よりぜんぜん安いクリーニング屋さんは山ほどありますし、場合によっては当店の数分の一くらいの所もあるでしょう。
でも大概そういうクリーニング屋さんは、色が悪いんですよね。
白いシャツは黄色くなっていたり、色のついたものはどこか色褪せてしまっている。
プレスも所々しわがついていたりしますしね。
一応、先方にそういう説明をするのですが、極たまにこういわれるお客様がいらっしゃいます。
品質はどうでも良いですから。
聞きなおすと、白くなくても良い、色が褪せても良いので安くしてくれないか、というんですね。
それならうちでなくても良いんじゃないでしょうかね?
うちは最初にお伺いしたときに、仕事の説明をします。
他店と違い手をかけていること、洗いにも神経を使いなるべくもとの色合いを大事にしている事など、伝えています。
その分、他店よりどうしてもコストがかかってしまい、その差が料金にも出てきてしまうんです。
それらをご理解して頂いたうえで、取引させていただいているんですね。
どんな仕事でも最低限の仕事ってあると思うんです。
たとえ物凄く汚れる作業着だとしても、最低限の品質ってあると思います。
もし、お客様の方で、その品質も過剰だよ、うちは要らないよとおっしゃるのであれば、それはもう私たちが出来る仕事はそこにはない、と言う事になります。
乱暴な言い方になりますが、他のクリーニング屋さんでも大丈夫だと思いますよ。
昔はねえ、それでも違ったんですよ。
お宅の仕事じゃなければ駄目なんだ、でも安くしてくれ、と言うのが多かったんですよね。
それがいつの頃からか、料金が第一で、品質なんてどうでも良い、と言うお客様が増えてきました。
厳しいのは分かりますが、本来の目的の洗うと言う事を置き去りにしたその考えには、正直悲しい気持ちになります。
お客様に喜んでいただきたい、でも料金を下げ、品質を下げても、お客様は決して喜んでくれないんです。
やはり、綺麗になったときの方がお客様の感動や喜びは大きいと私は思っています。
一伸ドライクリーニング店
カシミヤ・アンゴラ専門店 カシミヤクリーニング.COM
東京都府中市住吉町2-17-13
工藤隆史
TEL 042-362-6470
定休日 日曜日
営業時間
朝8:00~夜10:00
★宅配も随時受け付けております。お気軽にお問い合わせください。
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