ドライクリーニングしてくれって頼んでない!
僕はほぼ毎日、色々ネットで検索をしています。
ほとんどがクリーニングで、他には、その日気になったこと、疑問に思ったことなどを、一時間くらいかけてじっくり調べるんです。
調べているとね、その時々の傾向というか、世の中が見えてきます。
最近、クリーニングで調べていて、気になる話を見かけました。
クリーニングトラブルの話なのですが、そこでお客さんと思われる方の言葉がとても印象的だったんですね。
クリーニング屋さんが仕事の内容の説明をしていると、こういうんです。
私はドライクリーニングをしてくれと頼んでいない。
これね、たまに見かけるんですよね。
今回はこんな話だったんです。
ズボンをクリーニングに出したら、もものあたりが緑色に変色してしまった。
クリーニングに問題があったんじゃないか?という話なんです。
お客様はこういいます。
自分はドライクリーニングを指定した事はないし・・・・・。
うーん、こういう言い合いになってしまうと、もう話が進みません。
クリーニング屋さん側からすると、二階に上がったらはしごを外されたような感じでしょうね。
今回の場合、変色の原因は明らかに汗。
自分では汗をかいていないように思われたんでしょうが、かいていたんでしょうね。
そもそもクリーニングで一部分だけがおかしくなるというのはおかしいんですよ。
素材がそこだけ違うとか、染み抜きでほんの一箇所だけとか言うのなら考えられなくも無いですが、他と素材が一緒で、洗ってそうなったというのであれば、そこにだけ何かがあって、変化したと見るのが正しい見方です。
そもそも、クリーニング屋さんに、クリーニングを依頼するということはどういうことなんでしょうか?
きれいにするために、クリーニングに出していると思うのですが、後になってから、こんなのは頼んでいないといわれてしまうと、きれいにするために行った必要な作業でさえ、お客様の確認が必要になり、作業が出来なくなってしまいます。
ちょっと考え方を変えてみて、お客様に全部指示してもらってもいいんです。
どんな洗い方をして、どんな染み抜きをし、どういった薬品を使う。
漂白の種類を選んでいただき、仕上げも選んでいただく。
そんなこと、お客様には出来ませんよね。
その衣類に必要な作業がどんなものか、お客様が分かるかといえば、分からないのが普通。
クリーニング屋さんに出す理由のなかに、プロに見立ててもらい、適切な洗いをしてもらうというのもあるはずなんです。
昔ね、あったんですよ。
お客様に選んでもらうという話が。
当時、クリーニング屋さんで消費者啓蒙がはやっていまして、ドライクリーニングと水洗いの違いを、大きなPOPで張り出し、お客様自身に洗い方を選んでもらおうという話がありました。
でもね、結局、お客様は選べなかったんです。
その理由は、どっちの洗い方がいいかわからなかったから。
POPには、メリットだけでなくデメリットも書かれていました。
それを見ると、どっちの方がこの衣類には合っているのか、選ぶことが出来なくなってしまったんですね。
この話、一見お客様に選択していただいているように見えるんですが、実は違うんです。
責任転嫁なんですよ。
クリーニング屋さんが選んで洗ったというと、変化がおきたときにクリーニング屋さんのせいになってしまうので、お客様自信に選んでいただき、結果に納得していただこうというもの。
お客様のためを装いながら、お客様のためではなかったんです。
見立ても、クリーニング屋さんの仕事のうちだと思うんですね。
でも、何か起こるたびに、そんな作業を頼んでいない、といわれるようになってしまうと、責任逃れをするために、お客様に選んでもらおうという話になってもおかしくなくなってしまいます。
それは、お客様の不利益だと思うんですね。
そんな作業は頼んでいない、それはちょっとひどいよなあと思いますね。
後で、こんなこと言われるかもと思ったら、どんどん作業をしなくなってしまいます。
これもクリーニングしたからおかしくなった・・・・、という思い込みがあるんでしょうかね・・・。
それにしても、根本を覆すような発言は勘弁して欲しいです。
一伸ドライクリーニング店
カシミヤ・アンゴラ専門店 カシミヤクリーニング.COM
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