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商品の特性・・・・・で良いんですか?

台風が近づいていて、ここ府中にも、大雨洪水警報が発令されました。
特に中河原は、多摩川がすぐそこにあるし、心配がないといえば嘘になります。
ここ数年、護岸工事もしてましたし、大丈夫だとは思いますけどね。
くれぐれも、興味本位で多摩川へ行かないように。
明日も駄目ですよ。上流から蛇などが流れてきている可能性があります。

こんな大雨でも、お客様はいらっしゃってくれます。
週に一度、決まってYシャツをお持ちになるお客様にとって、雨でもクリーニング屋さんへ行かないとリズムが狂ってしまうんでしょう。

と、同時に、ここまでくすぶっていたかのように夏物がたくさん出てきました。
冬物も混じってますけど、特にスーツが多いかな。


クリーニングの基本は、その商品の特性をきちんと把握すること。
お預かりして、ポケット掃除とともにやることは商品の品質表示タグを見ることなんです。

素材を確認し、付帯表示が付いているときはそこもきちんと読みます。
品質表示だけでは伝えきれない注意点などが書かれているんですよね。

色落ちがしやすいとか、縮みやすいとか、そんな内容です。

たまにびっくりするような事が書かれていることもあるんですが、先ほどお預かりし、検品をしていて付帯表示に書かれている内容にびっくりしてしまいました。

その付帯表示にはこう書かれていたんです。

独特な風合いを維持するために、特殊な織り方をしているので、着用やクリーニングによって、生地が寄ったり縮むことがあります。
商品の特性ですのでご了承ください。

商品の特性・・・・・・っていいきちゃって良いんですか???
とてもデリケートな商品というのも確かにあるんですけど、こう言い切るのもどうなのかなあと思うんです。


商品って、本来変化が出ないようにして出すのが普通なんですよ。
縮まないようにするのも当たり前だし、色が落ちないようにして出すのも当たり前。
昔なら、そういったことが起こる商品は粗悪品、欠陥品と呼ばれていました。


当然、消費者もメーカーさんにクレームをつけますしね。


普通に着用していて、おかしくなるような商品はおかしいんです。
そして、着用すれば汚れるし、汚れれば洗うのも当たり前。
その当たり前の行為をしても、変化がおきないように作るのが普通なんですけどね。

商品の特性ですからご了承くださいって・・・・・、着ていておかしくなるかもしれないって商品を買いたいと思う人は少ないでしょう。
なんだか、付帯表示に書けば免罪符になるとでも言わんばかりのような内容に唖然としてしまいました。

だんだんと良い仕事が減ってきている、良い仕事がどんなものか分からなくなってきていると思うんですね。

それも確かに時代の流れなんですが、皆さん時代の流れだからと、あきらめられるんでしょうか?
本当は、ちゃんと意思もあって、良い品物が欲しい、と思っていると思うんですよね。


メーカーさんも本当は消費者との距離を測りかねていると思うんです。


良い商品を作ればコストがかかり値段も高くなります。
そうすると売れない。
売るためには安くしなければならず、品質も当然下がっていく。


売れるということは消費者が求めているということだから、そっちが求められていると思う。

本当に欲しいのはどっちなんでしょう?
こんないい加減な表示がまかり通っているのもそもそもおかしい。
納得しちゃいけないですよね。

アパレルメーカーさんも分かっていると思うんだけどなあ。


一伸ドライクリーニング店 
カシミヤ・アンゴラ専門店 カシミヤクリーニング.COM
東京都府中市住吉町2-17-13
工藤隆史
TEL 042-362-6470
定休日 日曜日
営業時間
朝8:00~夜10:00
★宅配も随時受け付けております。お気軽にお問い合わせください。
集配エリアはこちら。

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クリーニング」カテゴリの記事

コメント

ども、こんにちは

良い物を作るって難しい時代ですよね。
価格も販売方法も関わって来て。

でもその商品の特性上、そーなるって言い切る。
呆れるやら関心するやら・・・

先輩から聞いた話ですが昔はアパレル業界に<こんなんじゃ洗えない>と指導したもんだと、反対にアパレル業界からは、どーやったらクリーニング出来るの?
と良い意味での交流があったそーです。

クリーニング業界ももっと物理的に論理的に説明が出来る人が皆無に
なってしまったのかな・・・と。

昨年、見ました。難しい生地。
縦糸に麻<黄色>。横糸にカシミヤ<黒>
こんな生地でジャケット作ったらカシミアの糸を麻糸で、のこぎりみたいに
切って切っての世界。

案の定、肘やポケット周りの擦れる所に毛玉が発生していましたけど。

おまけにカシミヤ糸から染料が出来て来て、黄色の麻糸を汚染するし・・・

日本でも名の通ったブランド品ですよ。日本のクリーニング絵表示があったから並行物ではないです。

まぁその手のネタでしたら結構あります。
染色堅牢度は1級から5級までありますが、1級が一番優れていると勘違いされている某大手スーパーブランド担当者様。

企業病と言われて久しいですがその思い込みこそが良品かそうでないか、
判断に迷うのではないかと思います。

投稿: ミスターG | 2010年11月 1日 (月) 16時37分

連ばりでごめんなさい。

良い物の続きです。

結局、洗う、クリーニングに耐えるだけの堅牢度が必要となる事と
製造過程できちんとした寸法管理が出来ているか、最後にロックミシンを使ってほつれない様にしているか。ボタンんの力糸は何回掛けている、その糸処理は最後まで丁寧に仕上げているか、などなどで型崩れしにくい製品になって行くわけです。

もっと言えば染色も反物状態から管理するにあたり、色むらなどチェックし
極力、色修正を避ける。色修正する場合にはアルコール染料などの粒子の細かい染料を用いる。顔料染料は極力使用しない。
しかし歩留まりを良くするにはどーしても流さなといけないと製造者はコスト面で悩みます。

ですから洋服はあくまでも工業製品なのですよ。
工業製品である以上は不良品は発生するわけで・・・
10000作って10000製品になる工業製品ってありますか

食べ物だって、口には出来るけど、うちの店では使えないとして廃棄するわけだし。

言っていました。アパレルの製造担当責任者さんが
<別にそれで人が死ぬわけじゃないし>と・・・

そんなもんですか?そんなもんです。と・・・

投稿: ミスターG | 2010年11月 2日 (火) 09時15分

ミスターGさん、まいどです。


良い商品の定義が変わってきてるんでしょうね。
消費の傾向が早くなってきているのも気になります。
誰がそうしたとか言うのではなく、結果的に色々なことが複合的に合わさって今のような状態になってきているんでしょうね。

確かに工業製品ですが、イレギュラーとしておこう不良品と、そもそも不良品というのは違いますよね。
おっしゃるような注意もやはり一部の問題で、さまざまな要因があり、その要因を引き起こしているのは私たちクリーニング屋さんとアパレルも一緒なんじゃないのかな、と思うんです。


一部でアパレルさんとの交流が今もありますよね。

でも、僕は全部がいけないとは言いませんが、原状のより方はおかしいと思っています。

クリーニング屋にはクリーニング屋の言い分がある。
洗ってメンテナンスをしているからこそ分かる商品の問題や修正点、そこをクリーニング屋として話していかなければいけないと思うんです。


残念ながら現状はアパレルさんと対等に話すためにと、アパレルさんによって行っているのが現状。
知識は増えましたがそれがクリーニングに生かされているのかというと、はいとは言えない状況ですよね。


で、これからどうするか?が一番の肝だと思うんですね。
そこが一番大事で、今までは同業者を見下したり、アパレルさんに文句を言ったりしていましたが、それで結果が好転しないのは短いながらも歴史が証明しています。


これから変えてきましょうよ。
そのために何をするか、おのおの考えて実行して行く時期じゃないですかね。

そんな話を、したいですね、ミスターGさん。
展示会で本当にこの話をしたいですね。

投稿: boribori | 2010年11月 2日 (火) 15時43分

boribori様へ

文句ばかり言っていないで・・・
そー確かにそれでは問題の解決にはならないです。

ただ現状、物を作っている<デザイン、プロデュースなど>の多くの
方々と話しをすると、最後は<クリーニング屋さんは当然、そーういうリスクを承知で商売をしているのだから新作や展示会で勉強すべきだ>と・・・

いやいや結局、クリーニング表示ばかりたよって判断する事自体が間違う要因となるわけですよ。
トラブルの原因にひとつとして付属品がありますよね。<ベルトのバックルにアクリル製です><フードのファーには本物の毛を使っています>なんて
時々は見ますけどほとんど記載されていない。

もっとひどいと<アウターシェル 絹  インナーシェル レーヨン>
???その下に付いている黒いレース<それ何?凄く染色堅牢度が低いんですけど>白のアウターシェル 絹を汚染しているんですけど。

販売店で長期展示在庫品、蛍光灯と外からの紫外線ですでに青の色素が飛び始めてしますが、それを売ってもいいの?
結局、初めてクリーニングしたら色が変わったしまった。
変わってしまったではなくて、なりかけていた物をあなたが購入してしまったんでしょ。

あッごめんなさい、ついつい興奮してしまいました。
ですからクレームと不良品って違う論じ方が必要ではないかなと思います。

で色が変わってしまったら正直にお客様にその旨を伝えて色修正、色さしなどを行って<これでも着れますか?>と対応してます。
ついでに紫外線で人の肌も焼けてしまう様に洋服も日焼けするんですよと
教えてあげます。

お客様は<そこから先どうしたらいいの?>と不安も持っていると思いますよ。決して商売に直接は結びつかないかもしれませんが長い目で続けて行く地味な対応がお客様に伝われば<家のクリーニングは全部、あなたのお店に頼むわ>と言って頂けると信じて・・・


PS
展示会では3日間、うろうろしている予定です。
168CM体重85KG、ハッキリメタボ体系、メガネをかけた40歳半ばのオヤジが私です。
ミスターGを探して下さい。


投稿: ミスターG | 2010年11月 3日 (水) 09時20分

ミスターGさん、まいどです。


じつは、アパレルさんが言うような勉強は必要かなと思っています。
でも、クリーニング屋の勉強ですから、アパレルさんが言っているのとは若干異なるとは思うんですけどね。


品質表示については、最近ずいぶん改善されてきていると思います。
ファーなどの付属品についても明記されているほうが多くありませんか?
ない方の方が珍しいです。

品質表示の問題は古くからあります。
法的な解釈では、家庭向けのものですから、私たちプロ向けのものではありません。
結局、表示以外の所からも読み取る必要があるのも事実です。


今回、商品の特性のところで、問いかけたかったのは、品質に対する考え方と、表示すれば良いのか?という所です。
ここ数年、問い合わせると、表示されているのだから問題ありませんとか、法律的に問題ありませんという答えを聞くことがしばしばあります。


本当にそれで良いのか?


法治国家ですから、それで良いという人もいるかもしれませんが、私は納得が出来ない。
で、書いたんですね。

アパレルさんに言い分があるのは分かります。
ただ、それは製造者の意見であって、ユーザーやメンテをする立場の人からするとまた違った意見が出るのは至極当然のことです。
そして、その違う意見が、新たな技術や製品を生み出していくんだと思います。


だから、私は納得できるけど、納得しないんです。


クリーニング屋だから分かること、たくさんあるんですけどね。
ここを直せばよくなるよ、ここがおかしいよ、そんな情報をアパレルさんも欲しがっていると思うんだけど。

どこかクリーニング屋さんとアパレルとの行き違いがあるんですよね。
そこが修正されるときっと良い関係が出来ると思うけどな。

で、ミスターGさんは三日間展示会に行かれるんですね。
それはすごい。
おととしに比べても小間数が減って、どうやって回ろうか考えていたんですが、そういう人がいるなら私も安心です。
私は土日しかいけませんが、充実した展示会にしてこようと思います。

投稿: boribori | 2010年11月 3日 (水) 15時32分

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