蚕を育てた事があるんです。
皆さん、絹はご存知だと思いますが、絹って何から取れるかご存知ですか?
絹って、虫(かいこ)の繭から取れるんですよ。
幼虫から成虫になるときに、さなぎになりますよね、あのときに繭を作るのですが、その繭が絹なんです。
その繭は、実は一本の糸で出来ています。
ですから、絹は基本一本の繊維なんですね。
何でこんな話をしたかといいますと、昨晩、夕飯を食べているときに、テレビを見ていまして、懐かしいものを見ました。
テレビ東京の、空から日本を見てみよう、の中で秩父方面が映っていまして、そのときに養蚕が映っていたんです。
蚕を養殖するのを養蚕(ようさん)といいます。
僕ね、子どもの頃、蚕を飼ったことがあるんですよ。(笑)
これ、東京にいて結構すごい体験だと思います。
うちの母方の田舎が群馬でして、田舎に行くと、周りで養蚕をやっていたんです。
蚕ってね、体長が5センチくらいなんですが、真っ白でとてもやわらかく、ぷにぷにしていて気持ちがいいんですよ。
田舎に行ったときに、欲しくて分けてもらってきて、家で育てたんです。
育てるといっても、すごく簡単。
箱に入れておいて、桑の葉を入れておくだけ。
あとはもしゃもしゃと蚕は桑の葉を食べてくれます。
こりこりっとした、2ミリほどのうんちもしますが、ころころ固いので、箱を斜めにすれば取ることが出来るし臭わないので、とても簡単。
桑の葉を探すことの方が大変だったかなあ。
ある程度育つと、さなぎになるんですが、この時に1.5センチ × 3センチ 位の間仕切りを作る必要があります。
これが、蚕一匹分の部屋になるんですね。
そこに一匹ずつ入っていって、繭を作るんです。
この繭がまたとてもきれいでしてね。
艶があって、すごいなあと子供心に感心したのを覚えています。
で、繭が出来たら糸を取るのですが、残念ながらそこまでは出来なくて、放置しておいたんですよ。
するとどうなったと思いますか?
中から、モスラの様な蛾が出てくるんです。(爆)
これには少々びっくり。
どこかへ飛んでいってしまいました。
それを急に思い出しましてね、大人になってクリーニング屋をやるとは思っていなかった頃の話ですが、今思えば、絹糸の元を、見て触って、しかも育てたという体験は、とてもよかったと思います。
ちなみに、田舎では、出来た繭から糸を取り出すんですが、うちのばあちゃんがやっていたんですよ。
いつも行くと、廊下に特殊な道具がありましてね。
桶にお湯が張ってあって、そこに繭が入っているんです。
多分、ふやかしてやわらかくして、糸を取り出しやすいようにしているんでしょう。
そして、一つの繭から、糸の端っこを見つけ、それを大きな車輪のようなものにつけて、くるくると巻き取っていくんです。
先ほども書きましたが、絹は、虫が吐いた糸ですから一本なんですよね。
端っこを見つけてしまえば、後は一本ずーっと続いて取ることが出来ます。
そうして、絹糸が出来上がっていくんです。
いま、田舎へ帰っても養蚕をしているところは見なくなりました。
もうやっていないのかなあ?
テレビを見ながら、子どもたちに、お父さんは蚕を育てた事があるんだぞ!と自慢げに言うと、子どもたちも触って見たい、育ててみたいといいます。
博物館みたいなところへいけば展示されているかもしれませんけど、やっぱりどうせなら生産している現場を見せて触らせてあげたいですよね。
今度田舎へ行ったら聞いてみようかな。
本当に今思うと貴重ないい体験をしたなあと思いますね。
一伸ドライクリーニング店
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