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クリーニング業界は洗ってない!?

先日、こんな話を目にしました。


クリーニング業界は洗ってない?


ん?何でそんな話が出てきているんでしょう?
僕らクリーニング屋さんの側からすると、とても不思議な話です。
洗わないでお客様に返すなんていうことは、到底考えられません。
仮に洗わないで返すような事情があるとすると、洗ってしまうと何らかの事故・・・・・、穴が開くとか、生地から色が出てどうしようもなくなるとか、洗えない商品、もしくは洗ってしまうと着られなくなってしまうような商品の場合、返品という形でお返しするということは考えられます。


そんな商品は本当に稀で、通常は考えにくいんですけどね。


もし、何の処理もしないで、返しているところがあるとすると、それはある意味大問題ですよね。

過去を振り返ってみますと、この手の話は何回かあったんですよ。
どうしてそのように話しになってしまうのか?というと、多分、ドライクリーニングの特性によるものだと思うんですよね。

クリーニング屋さんに、預けるとタグと呼ばれる紙で名前を付けられると思います。
しかし、クリーニングしたはずなのに、その紙がぐちゃぐちゃになっていない。
洗ってないのではないか?と思う人もいるようなんです。


当店でも、数年に一度、どうしてこの紙はぐちゃぐちゃにならないのですか?と聞かれることもありますし。

ドライクリーニングって、水ではなく、油で洗っています。
油で洗うメリットというのは、原型のまま、そのままの形のまま洗いあがってくることなんですね。


ご家庭の主婦の方なら想像できると思うのですが、野菜をお湯で湯がいたものと、油通しをしたものとでは、色も違いますし、しゃきっとした感じも違うと思います。
油は、繊維に影響を与えづらいんですよ。


ですから、油で洗うドライクリーニングで洗うと、そのままの形で出てくるんです。

で、これがタグの紙にも同じような影響が出ます。
洗っているのに、洗っていないかのような風合いを保っているんです。


クリーニング屋さんから返ってきて、タグの紙がよれよれになっていなくて、紙が元のままってことは洗ってないんじゃないの?と思う方も中にはいらっしゃいます。
でも、ちゃんと洗っているんですよ。
ご安心を。(笑)


実際は、本当にまっさらのタグと比べると、若干ですが洗ったような痕跡も残ります。
ここが洗浄されているという証にもありますね。

タグや名前を書くペンなども、クリーニング屋さん仕様の特別なものです。
さまざまな溶剤や、水、お湯、染み抜き剤の薬品、などにも耐えられるようになっています。
あらって名前がにじんだり、タグが破れてどこかへ行ってしまったら、お客様へ返せませんもんね。
その点を踏まえて、きちんと作ってあるというのもあります。


クリーニング屋さんはちゃんと洗っていますので、ご安心を。(笑)
一般のせんたくと比べて、クリーニングは同じようでちょっと特殊。
疑問に思ったら、クリーニング屋さんに聞いてみてくださいね。

一伸ドライクリーニング店 
カシミヤ・アンゴラ専門店 カシミヤクリーニング.COM
東京都府中市住吉町2-17-13
工藤隆史
TEL 042-362-6470
定休日 日曜日
営業時間
朝8:00~夜10:00
★宅配も随時受け付けております。お気軽にお問い合わせください。
集配エリアはこちら。

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