しっかり仕上げる。
クリーニング屋さんでは、洗ったあとに必ず仕上げを行います。
洗ったままお返しをする、という事はありません。
ただ、昔のようにハンドアイロンが仕上げのすべて、というわけではなく、ハンドアイロンを含め、さまざまな機械を使い仕上げているのが現状です。
プレス機で押す仕上げをしているお店もあれば、ハンドアイロンで丁寧に仕上げているお店もある。
蒸気を拭きつけしわをとって仕上げをしているお店もあります。
仕上げと一口にいいましても、お店によってかなり差があるんですね。
ここも、お店選びのポイントでしょう。
私たちが仕上げをするときに気をつけるポイントがあります。
それは、品物にあった仕上げをする、と言うこと。
当たり前の話なんですが、これが結構難しいのです。
バチン!とプレスをした方がきれいな服というものも存在しますが、中には特殊な作りをしている物や意図的にデザインされているものなどがあるんですね。
そういったものは、バチンとプレスされるよりも、デザインにあわせて仕上げが必要。
たとえば、しわ加工なんかもその一つです。
表面に細かいしわがあるしわ加工は、バチンとプレスしてしまうよりも、しわを残して、形を整える仕上げをするのがいいんですね。
しわ加工だからといって、洗いざらしでいいというわけではないんですよ。
表面というより、その服本来の形に整形をする、こういう表現の方がぴったり来る仕上げですね。
また、ビシッと線が入っていなくて、プリーツがまあるくなっているスカートなんかもふんわり仕上げる必要があります。
プリーツの部分はまあるく、でも、表面はきちんとアイロンをかける、そうするときれいなシルエットが出てきます。
逆に、ビシッと仕上げた方がいいものの代表はやはりプリーツでしょうね。
きちんと線が入っていると、なんともまあきれいなんですよ。
時には、裏からも線を入れたりね。
すると、表と裏の二倍仕上げに時間がかかるんです。
一本一本線を入れていきますから、細かければ細かいほど時間がかかる。
プリーツ加工の商品が高くなる理由です。
どこのクリーニング屋さんでもこういう仕上げをしているか、というと違うんです。
お店によって、方針が違う。
お手頃で気軽に使っていただきたい、普段使うものを利用していただきたい、そういうクリーニング屋さんではもっと簡単に仕上げているところもあります。
逆に一つ一つ見極め、仕上げ方を選んでいるお店もあります。
どのお店をご利用するかは、お客様の求めている品質でお探しになるのがいいと思うんですね。
普段着だから・・・・というのもありですし、見た目もきれいに着たい・・・・・、というのもあり。
こだわっていい場所だと思いますよ。
そうそう、仕上げで気を使う部分に、アイロンのアタリというのがあります。
アイロンをかけたときに、表地に裏地などの出っ張った部分が浮かび上がる事をさします。
光って見えるんでアタリと呼んでいるんです。
どうしても出てしまう商品もあり、また目立ってしまうので気を使うのですが、最近、新品の服にもアタリがついていることがあるんです。
昔ならありえないこと。
どうしてかなあと思っていると、先日たまたま見たテレビでその答えが分かりました。
新品の服も、出来上がれば当然アイロンをかけるんですが、そのアイロン掛けでアタリがついてしまっているんです。
昔なら考えられない事・・・・・、でも、作る方も相当難しくなっているんだろうな、と感じました。
繊維も細くなり、染色も変わってきていると思います。
昔とまったく同じように・・・・というわけには行かないのかなあ。
これからも難しくなる衣類を、衣類に合わせてしっかり仕上げていきますよ。
がんばります。
一伸ドライクリーニング店
カシミヤ・アンゴラ専門店 カシミヤクリーニング.COM
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工藤隆史
TEL 042-362-6470
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