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被災者への無料クリーニング。

昨日の話のように、クリーニング屋さんでも出来ることがちらほらと出てきました。

福島の友人が、先日、日本テレビに出ていましてね。
避難場所に避難している方々の衣類を無料クリーニングしているのこと。
その一部始終が放送されたんです。


彼も被災をしていますし、従業員の方々も被災をしている。
それでも、そんな中で出来ることは無いか?と模索をし、無料クリーニングを申し出たようです。
従業員の方に相談をすると、間髪いれずに、社長やりましょう!といったらしい。

考える余裕も無い。

それが本音だといいますが、考えなくて本能で役に立ちたいというのであれば、これほどすごいことはありませんね。
僕は日本人の根底には、この優しさが残っていると思っています。

援助物資もそう、義援金もそう、現地へのボランティアもそう、その他今回、皆さんがやっていることの根底には、困っている人への優しさがあると思うんですね。
大小はもちろんありますが、みんな出来ることをやっているんです。
本当にすばらしいことだなと思います。

さて、無料のクリーニングといいましてもどうやっているのかな?と思っていたので、今回のニュースはとても参考になります。


通常は、お預かりするときは、伝票を起こし、枚数やどのような衣類かを確認し、誰のものか分かるようにタック(名札のようなものです)をつけ、洗うのが普通のクリーニング。

でも、ここは被災地、ましてや自分も被災をしていますし、資材なども不足気味。
それに、数も桁違いなはずなんですね。
それらを通常通り捌くのはとても困難を極めると思うんです。

彼のとった行動はこうでした。


避難場所へ大きな箱を用意しておきます。
その箱に、洗濯するものを入れてもらい、その箱ごと回収。
水洗い、ドライクリーニングと選別をし、クリーニング。
乾燥したら、そのままの状態で、箱に入れて、また避難場所へ。


被災者の方々は、その箱の中から、自分の衣類を見つけ出して持っていく、というもの。
被災者の方の協力が合ってはじめて成り立つシステムですが、私はとてもいい印象を受けました。


一番の目的は、ずーっと着続けている服を洗いたい、さっぱりしたい、と言う事でしょうから、まず無理なく洗えることが前提。
そして、お互い協力する事が出来ると、洗うほうも被災者の方もどちらも助かると思うんですよね。


こういうのって、どちらかが一方的にやるのって続かないと思うんですよ。
ちょっとした気遣い、協力が長く続けていくコツのような気がします。

テレビに映っていないところでも、新潟に避難している方々へクリーニングの提供をしている方もいます。
クリーニング屋さんならではの協力が各地で行われているのがうれしいです。


でも、勝負はこれから。
落ち着き始めてからが、復興に向けての本当の勝負になります。
これはクリーニング屋さんだけでなく、日本全体の問題になるでしょう。

不安や不満が出てきます。


今までは気が張っていたので一生懸命でしたが、ふと沸き起こる不安、誰にも当たれない不満など、被災者の方々を苦しめるでしょう。
そんな中、継続して支援できるかどうか、ここが本当の正念場でしょうね。


普通に生活できるまで、気を抜かず、がんばって支援していきましょう。

一伸ドライクリーニング店 
カシミヤ・アンゴラ専門店 カシミヤクリーニング.COM
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工藤隆史
TEL 042-362-6470
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