プロだから分かる ”勘”。
先日、湯江鍼灸接骨院さんでの事。
その日は特に体が悪く感じていなくて、割と好調。
そろそろ次の治療に移るかなあ、新しい筋トレに移るかなあと思っていました。
ところが。
先生曰く、「工藤さん、どうも今日は肩甲骨から首の辺りまでがおかしいようです。皮膚の触った感じがおかしい。悪い信号が出てますね。」とおっしゃるんです。
皮膚の感じがおかしい???悪い信号???と言われると具体的に聞きたくなるじゃないですか。
先生に聞くと、うーん、と説明しづらそうな感じ。
どうやら感覚的なものらしいんですね。
毎日人の体を触っているから分かる感覚、みたいです。
もしかすると他の人には理解できないかもしれませんが、僕はなんとなく分かります。
クリーニング屋さんにもこんな感覚があるんですよ。
何気ない服だったりしても、違和感を感じる、とか。
説明してよ、と言われても、多分はっきりと説明はつかない、でも、これは普通のものとは違う、そんな直感のようなものがあるんです。
多分、経験則によるものだと思うんですよね。
毎日毎日色々な服を見て来ていますから、自分で気付いていないだけで傾向なんかを感じ取っているのかもしれません。
この系統の服は危ないぞ、とか、この生地は注意をしないとまずいぞ、とか。
で、この感覚がないとクリーニング屋をやるのはかなり厳しいんですよ。
綿、麻、レーヨン、カシミヤ、アンゴラ、ウール、ポリエステル・・・・・、まだまだ他に繊維はありますが、実際現場では素材だけでは語れない注意するべき点が沢山あります。
綿と言えども、作り方で扱いは全然変わるし、産地でも変わります。
丁寧に表示されていればいいですが、そんなことはないですから、結局感じ取るしかないんです。
これはおかしいぞ、と。
普通に扱ってはいけないぞ、と。
それは素材かもしれないし、作りかもしれない。
もしかすると、目に見えない芯地とか裏に貼り付けられたフィルムかもしれない。
装飾品やボタンなんかもあります。
これらを感じ取って、適切なクリーニング、仕上げをすることで、きれいに、そして、安全にクリーニングをすることが出来るんですね。
この勘、最初からあるわけではないんですよ。
僕も、この仕事に就いたとき、うちの両親の話しがまったく分かりませんでした。
危ないぞと言われても、どこが危ないのか分からなかったし、ともすれば全部同じような服に見えました。
段々とですが、違いが分かるようになり、危ないものをお店の中で情報を共有しながら仕事をしてきて、こうしてわかるようになったんですよね。
いま、多分、うちの店の人間が、ばらばらに同じ品物を見せられたとしても、同じように感じると思います。
情報の共有。
こうして僕もクリーニング師として育てられてきたんですね。
本職だからこそ、プロだからこそ分かる ”勘”。
とても大事だと思います。
一伸ドライクリーニング店
カシミヤ・アンゴラ専門店 カシミヤクリーニング.COM
東京都府中市住吉町2-17-13
工藤隆史
TEL 042-362-6470
定休日 日曜日
営業時間
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