説明は大事!でも・・・・・。
最近病院に縁があります。(笑)
よく、クリーニングは衣類のお医者さんだ、と言う話を聞きますが、サービスを提供している側なので意外と自分たちのことがよく分かっていないと思うんです。
自分がこうしてお医者さんに通うと、どんなものがいいもので、どれがあまり良くないのか肌で感じる事が出来ます。
確かに通っていると、クリーニングと似ている部分って多いんですよね。
特に説明の部分や、診察をする部分は似ている・・・・・、でも決定的に違うのは、服は何も話さない、と言う事。
人間のお医者さんのように、質問をしても服は答えを返してくれません。
持ち主であるお客様は状況などは説明していただけますが、苦しいとか、つらいとかどの辺がおかしい、などと言う事は当然服は言わない。(笑)
似ているけど、この部分はクリーニング屋さんって大変かも?と思いますね。
やはり、大事なのは状況を聞くことなんだな、と。
症状を聞いて、診察をして、プロですからお医者さんもこの時点で大体の病名は見当がつくと思うんです。
でも、そこで止まってしまっては二流なんですよね。
本当のお医者さんは、あたりをつけつつ、患者さんに細かい質問をしてくる。
要は、そこに行くまでに何かしませんでしたか?と言うような質問です。
何か薬は飲んでいないか。
夜更かしはしていないか。
運動不足などはないか。
食べ物が変わったとかないか。
環境が変わったとかないか。
もしかすると、病気とは一切関係のない情報かもしれませんが、全ての事を総合的に判断するのがいいと思うんですね。
で、これってクリーニングも一緒なんですよ。
お客様が品物を持ってきていただいて、見れば汚れているのは分かります。
汚れていますね、では洗いましょう、で済むものもありますが、中にはそれですまないものもあります。
たとえば、とてもデリケートな服の場合。
強く洗うことが出来ないケースなどでは、汚れた状況などを聞く事があります。
それが仕事中でなったというならどんな職業か聞くこともありますし、具体的な仕事の動きまで聞くこともあります。
僕らの頭の中で、どうやってこの服が汚れていったのか、想像出来るようになるまで質問をすることもよくあるんです・・・。
また、説明が物凄く大事なのはお医者さんも僕らクリーニング屋さんも一緒。
ただ、その説明の方向性がもっとも大事だな、と言うことに今回気付きました。
危険性ばかりを訴える説明は、聞いていて嫌なものです。
汚れているから、病気だからきれいにしてもらうために、治してもらうためにきているのに、危険性ばかり訴えられても何の進展もありません。
前向きな話ではないんですね。
これは危険です、あれは危ないです、では、話にならない。
これはクリーニング屋さんでも似たような話を聞きます。
要は万が一のクレームを考えて、予防線を張ってしまうんだと思うんです。
でも、本来必要なのはそんな予防線ではなく、どうやってきれいにしていくか、治していくか、と言う事。
その視点があれば、同じ説明でもお客様の心に届くんだな、と、今回感じました。
商売をやっていると、なかなかお客様の立場にならないので、分からないことが多いんですが、本当にいい経験。
自分が客になって始めて感じる不安や安心感が分かった事は今回大きかったですね。
分かった事は実践していかないと。
これからまた当店での説明が少し変わるかな。
いい風に変えていけるように頑張りますね。
一伸ドライクリーニング店
カシミヤ・アンゴラ専門店 カシミヤクリーニング.COM
東京都府中市住吉町2-17-13
工藤隆史
TEL 042-362-6470
定休日 日曜日
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