僕ら、クリーニング屋さん同士で、洗濯の扉と言うブログをやっています。
毎日日替わりでブログを書いていくというリレー方式。
自分たちのブログでは各々のお店の宣伝をかねていたりするんですが、クリーニングをもっと知っていただこう!という趣旨の元、クリーニング業者が集まりまして、クリーニングネタを書いているんです。
色々な事を書いているのですが、たまにテーマを決めてそれに沿って書いていくこともあります。
その中に、こんなのはどう?というテーマが上がった事がありました。
クリーニング屋さんによってきれいになったりならなかったりするのはなぜ?
聞いたときに、こういう事を消費者の方は思っているんだろうか?と一瞬思ったんですよね。
だって、食べ物屋さんだっておいしいお店とおいしくないお店がある。
差があるのは当然の話で、だから皆さんお店を選んでいると思うんです。
このテーマはその時は却下されたんですが、自分のブログで書いてみようかな、と思い取り上げてみました。
まず、前提として、クリーニング屋さんにも色々あります。
洗って仕上げる、こう書くととてもシンプルですが、やっている内容はとても繊細。
品質に差が出るのは当然の事なんですね。
でも、それではここで書く意味がありません。(笑)
もうちょっと理由を掘り下げて見ましょうか。
クリーニング屋さんによって差が出る最大の理由は、方針の違いにあります。
クリーニングって、少ない量で洗うほうがキレイになりやすい。
反面、少ない量で洗うとコストが上がってしまいどうしてもクリーニング代が高額になりがちです。
クリーニング屋さんも色々ありまして、品質重視のお店から、大量生産・低価格を目指しているクリーニング屋さんもいるんですね。
すると、品質重視のお店と、低価格を目指しているお店とでは当然差が出てしまいます。
でも、これは基本の話で、大量生産をしていてもきれいにしてくれるところもある。
これも技術の一つです。
次に、クリーニングに持ち込まれる品物が一定ではない点にも注目をしたい所。
ここ十年くらい、皆さん本当に洗わなくなりましたよね。
それが汚れが落ちないことに繋がっている、と言う事はご存知でしょうか?
クリーニング屋さんにも、汚れ落ちの検査というものが存在するのですが、その検査をするのには、まず一定の汚れというものを設定しないと出来ないんです。
同じ汚れ具合のものを洗い比べて、落ちているかいないか、これでようやく判断が出来るんです。
ところが、実際のクリーニングは、汚れは千差万別。
しかも、ここ何年も着用しすぎですから、汚れが落ちづらくなってきているんです・・・・・。
クリーニング屋さんの技術の問題ではなく、着すぎです・・・・・と言うこともよくある話なんですね。
で、着すぎ、汚れすぎの服は洗い直しがとても有効。
クリーニング屋さんを渡り歩いているうちに、きれいになった、前は駄目だったという話になってしまうこともあると思います。
クリーニング屋さんによっては、何度も洗い直しをしてくれて、キレイにしてくれる所もありますけどね。
ここも、経営方針によるところが大きいかもしれません。
もう一つ、クリーニング屋さん側の事情として、染み抜きなどの流派の差というものが存在するようです。
クリーニング屋さんにはしみ抜きの技術が存在するのですが、流派のようなものがあるんです。
どれもすばらしいものなのですが、反面流派があることによって問題が起こることもある。
先日聞いた話です。
とあるしみ抜きの講習会で先生がとても難しい染み抜きをやっておられたそうで。
1時間かけても落ちず、諦めたらしいのですが、それを持ち帰り、別の方法で染み抜きをすると、あっさりと落としてしまったとか。
これは先生が技術がないのではなくて、その流派のやり方が合わなかっただけ。
別の流派では薬品ややり方で十分落とせたんです。
当然、これは逆の事も起こります。
染み抜きを研究するがゆえ、お店によって違いが出るのはある意味当然の話しだと思うんですね。
また、今はどこもクリーニング屋さんですが、昔はクリーニング屋さんでも専門がありました。
まだドライクリーニングが世の中に出回り始めた頃。
水洗い専門、シーツなどのリネン専門、作業着などの制服専門出クリーニングをやっていたクリーニング屋さんが結構いたんです。
それが、時代と共に、普通のクリーニング屋さんになって行き、ドライクリーニングもするようになったんですが、元が他の専門だったのでちょっと考え方が違ったりします。
すると、汚れに対する考え方も違うので洗いあがりも変わってくるんです。
難しいでしょ。
多分、クリーニング屋さんでもなかなか見抜けないかもしれません。
でも、クリーニング屋さんによって差が出るのはこうした様々な理由があるからなんです。
自分にあったクリーニング屋さんを見つけましょう。
クリーニング屋さんは皆さんそういいます。
その理由はこうして、クリーニング屋さんもいろいろある、と言う事を知っているから。
お客様も望んでいる仕上がりや洗い上がりはみんな違います。
低料金のお店が悪いわけではない、その品質で自分は十分着る事が出来る、それもありです。
自分はビシッとしわのない状態で着たい、料金は問わない、そういう人もいらっしゃいます。
それを一緒に考えてクリーニング屋さんの良し悪しを言ってしまうのはとてもナンセンスなんですよね。
もし、クリーニングから返って来たものが、イメージと合わなかった時。
その時は、求めているものが違いますから、別のクリーニング屋さんを探してみてください。
きっと、イメージに合うクリーニング屋さんはあります。
うまい下手ではなく、望んでいる品質と提供している品質が合わない事はよくある話。
探してみてくださいね。
さて、今日の内容はどうだったでしょうか?
特にクリーニング屋さんの反応が気になります。
これ読んでどう思うか?
ネタとしてどう思うか?
ちょっと考えてみて欲しいなあと思います。
一伸ドライクリーニング店
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