古典的な詐欺。
先日、クリーニングに関係するニュースを見ました。
制服をクリーニング店から騙し取る!
一体何の事かと思ってみてみると、鉄道好きの女性が、クリーニング店にかけてあった鉄道関係の制服を見て、どうしても欲しくなり、嘘をついて騙し取ったというもの。
うーん、いくら好きでもね、だまして取って言ってはいけません。
実はこのような詐欺事件は、割と古典的でして、クリーニング屋さんでは昔よくあったんです。
服を取っていってどうするのか?と思うでしょ?
今回はマニアの方だからわかるけど、普通の人は人が着た服に興味はないはず。
でも、それは今でこその話で、昔はスーツなんて物凄く高かったですから、例え古着だとしてもそれなりの価値があったんです。
また、服には用がなくて、クリーニング屋さんからお金を騙し取る詐欺に発展する事もあります。
だから、伝票が無いお客様のお引取りは、とても注意しながら、お渡しをしているんです。
顔を覚えていればいいですけどね、万が一覚えていなくて、違う人が成りすましてきちゃったら大変なことになりますから。
こういう事件を防ぐために、POSレジを導入したりするようになっていったんです。
昔ね、うちでも同じような事件が起こった事があります。
ある日、一人のお客様がご来店し、品物をとりに着た、とおっしゃいます。
伝票を見ると、なじみのお客様の者で、今目の前にいる人はまったく知らない人です。
母が、『この伝票、あなたのものとは違うけど?』と質問をすると、友達に頼まれて引き取りにきたというんですね。
不審に思った母、友達の特徴は?メガネはかけていたか?身長はどのくらいか?なんて質問をして、本当に友達なのかどうか、見ていたらしいんですね。
すると、この人、怒る怒る。
伝票を持ってきているんだから、黙って品物を出せ。
こういうんです。
でも、うちの母も負けてはいません。(笑)
確かに伝票を持っているからそのまま返せば私たちの仕事は完了するけど、そういう問題でもない。
きちんと確認取れるまでは品物を渡すわけには行かない!
と言い合っていたらしいんですね。
お店で言い合いになること1時間。
電話が鳴りまして、取ると、なんとその伝票の持ち主であるお客様から。
タクシーの中に伝票を忘れてきたようなんだけど、引き取り出来る?というお問い合わせでした。
目の前に、あなたのお友達を名乗る人が着ているけど、品物を渡していいか?とたずねると、そんな事を頼んだ覚えは無い、渡さないでくれ、といわれたんだそうです。
そして、受付に戻り、お店でわめいている客に向かって一言。
今の電話誰だかわかるかい?この伝票の持ち主からだったけど、友達に引き取り頼んでいないといっているけど、どうする?
すると、先ほどまでわめいていた客があっさりと逃げていったんだそうです。
そんなことがあってから、当店の伝票には、当店の屋号や住所、電話番号を載せなくなったんですよね。
こんな不貞なやからが来るようだったら、載せる事は出来ない、と。
お客様はそんな情報載せなくても、知っていてくるからなくても平気、と言う事で、載せなくなったんです。
クリーニングと詐欺。
意外とあるんですよ。
皆さん、伝票は無くさないようにしましょうね。
かなり大事ですから。
もしなくしたときは、きちんと身分を提示できるものを持っていきましょう。
クリーニング屋さんもその方が安心できます。
一伸ドライクリーニング店
カシミヤ・アンゴラ専門店 カシミヤクリーニング.COM
東京都府中市住吉町2-17-13
工藤隆史
TEL 042-362-6470
定休日 日曜日
営業時間
朝8:00~夜10:00
★宅配も随時受け付けております。お気軽にお問い合わせください。
参考エリア 府中市 小金井市 国分寺市 国立市 三鷹市 調布市 多摩市 稲城市 他
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