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いいクリーニング屋さんがなくなる理由。

うーん、今年は新規のお客様が結構いらっしゃるのですが、クリーニング難民の方が結構いらっしゃるんですよね。

今までご利用されていたクリーニング屋さんがやめてしまった・・・・・、と言う方がかなり多く、かなり遠方からいらっしゃるケースも増えてきました。
先日びっくりしたのが、別々の日にいらしたお客様、やはり以前ご利用のクリーニング屋さんがやめられたとかで探してこられたとの事。
お話をうかがっていると、どうやら同じクリーニング屋さんをご利用だったみたい。
クリーニング屋さんがやめてから、色々とクリーニング屋さんを探したんだそうですが、自分に合うクリーニング屋さんを見つけられなかったんだそうです。


いいクリーニング屋さんが何でなくなっていくのか。

いくつか理由があるんですね。
で、それらが複雑に絡み合っているんです。


いいクリーニング屋さんが減っている理由はこれなんです。


・高齢化

・後継者不足

・機械の老朽化

・クリーニング料金の低価格化

順を追って説明しましょう。
技術力の高いと言われているクリーニング屋さんは、個人で営業をされている所が多いんです。
そして、その個人営業の中心が、今の70代くらいなんですよ。
田舎からでてきて、クリーニング屋さんに丁稚奉公に入って、修業の後、独立してクリーニング屋さんになった方々。
この人たちは、機械設備などほとんどない時代の人たちなので、手仕上げが上手なんです。
また、今と違って品物をビシッと仕上げる必要のあるものが多かったので、自然と技術力が上がっていったんだと思います。


その方々が、高齢化のため、または病気などで仕事をやめていってしまっています。

そして、その方々には後継者がほとんどいません。
息子さんはいるんですが、跡を継がないところがほとんどなんですよ。
その理由は、クリーニング屋さんの仕事がきつくて儲からないから。


クリーニング屋さんの平均年収、いくらくらいだと思いますか?
ちょっとググって見てください。
どう思うでしょうか?
でね、現実はもっと厳しかったりします。
僕が知っているので、お小遣い程度で働いている人もいましたから。
息子さんも、クリーニングでは食べていけないとやめる人もいらっしゃいますし、親父さんがこんなつらい仕事をさせるわけには行かない、とやらせないケースもあります。


後継者がいないと、技術の継承も途絶えてしまうわけです。


それでも、自分のペースに合わせて仕事が出来るのが自営業の強み、何とかやってこられたんですが、機械が壊れてしまうともうどうしようもないんですよ。
簡単に買い替えできるほどクリーニングの機械はやすくありませんし、実際問題今のクリーニング屋さんの売り上げでは機械を入れ替えることが出来ないところもかなりあります。
特に個人でやられている所は、昔買った機械がまだ動いていてくれるから仕事が出来るけどこれが壊れたらやめるしかない、と言うところもあるんですよ。

後継者がいれば、借金をしてでも入れ替えるんだけどね。

皆さんそういいますが、大変だから継がせたくないといってやらせなかったのは自分たちですし・・・。

クリーニング屋さん、どこも厳しくて大変だなと思いますが、こんな時代でもそれなりにやることも出来ます。
機械化にして、生産性を挙げること、料金を下げる事。
つまりリーズナブルな価格でご利用してもらうようにするんです。


それがいわゆる大手チェーン店の形態ですね。

大手は大手で厳しいらしいですが、それでも売り上げがあれば機械の入れ替えも行うことが出来ます。
また、自分が汗水たらして働くわけではないので、年をとってもそれなりに営業を続けていくことは出来るわけです。


でも、機械化をし、パートやアルバイトなど誰でも出来るような仕事にして、満足いくような仕事になるか?と言うとそうはうまく行きません。
ですから、いいクリーニング屋さんがやめた後に他のクリーニング屋さんを回ったときに、自分の求めている品質と出会えないお客様が出るんです。

多分、そういういいクリーニング屋さんを求めているお客様は、本当のクリーニングを知っている方々なのかもしれません。
でも、少なくとも僕がこの業界に入ってからの業界のトレンドは、職人ではなく経営者。


クリーニングの質の話しが出る事はあっても、結局は企業としてのクリーニングを目指す人が多かったんです。


これから、このようなお客様を満足させるクリーニング屋さんは何軒残るでしょうか。
機械の老朽化は後継者がいるところでも問題です。
どうして仕事をしているのに機械を買い換えられないか?と言うと、単純に売り上げが低すぎるからなんです。
細々とご飯を食べていくことは出来る、でも機械までは手が回らない、そんな状態なんですね。

家庭での洗濯が増えていることも原因のひとつかもしれません。
クリーニングそのものをしなくなっているのかもしれません。


需要と供給のバランスがありますから、普通は仕事が減っていけば料金が上がらないと維持できなくなります。
でも実際は料金は逆に下がっていくんですよね。


僕の両親がこの業界に入った頃。
Yシャツのクリーニングは、手仕上げでラーメン一杯と同じ値段でした。
スーツ上下は、床屋さんの価格と一緒でした。

今は機械化が進んでいますからまったく同じなんていいませんが、使っている資材や溶剤、働いている人たちの賃金の上昇を考えると、やはり今のクリーニング料金は厳しすぎるといわざろうえない状態です。

いいクリーニング屋さんがなくなってしまうのはこんな理由もあるんですね。

そんな中でも、頑張って営業されているクリーニング屋さんもあります。
後継者も少ないながらもいますしね。
ちゃんと手に職つけて頑張っている若者もいるんですよ。

今ほどクリーニング屋さんを探しやすくはないかもしれませんが、いい仕事をするクリーニング屋さんはきっと将来も残ります。
後はどれだけそういうクリーニング屋さんを増やせるか。

もっと利用してもらわないとね。
そのためには、もっと知ってもらわないとね。
クリーニングの良さを。


一伸ドライクリーニング店 
カシミヤ・アンゴラ専門店 カシミヤクリーニング.COM
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